こんにちは、三段腹トメ子です。
千葉に遊びに行って、認知症の義母を引き取ることになったんですが、最初は大変でした。
それが『認知症=何もわからなくなる』という思い込みを捨てることで
ばーちゃんを病院に連れていき、「アルツハイマー重度」と診断して貰うことで
介護の道筋が見えてきたエピソードを記事にしてみました。
いきなり始まった介護生活「これからどうなるんだ」
家中に響く「帰らなあかん」と「うるさーい」
ばーちゃんは、泣きながら怒号して、「帰る、帰る!」が止まりません。
夕方になると、持ってきたボストンバックに服を詰めて、

駅まで送ってくれたら帰れるから
「駅で、切符買ってくれたら帰れる」

そんな事言っても、ゆりえ姉さんは千葉に居るんだよ。私達は新幹線に乗ってここまで来て
「ばーちゃん、何度も乗り換えがあるけど、一人で帰れる?」
そう言っても、ばーちゃんの気持ちは治りません。
しまいには、主人が

うるさーい!
完全に混乱しているばーちゃんですが、主人が怖いらしく
「殴られる、殺される、警察に連れてかれる」って言って、私の後ろに隠れてしまいます。
そんなばーちゃんに、主人もどうして良いかわからず、怒鳴り続けます。
そんな状態が、しばらく続き、我が家は別空間にいる様でした。
病院に連れて行っても、認知症に対応はしてくれない
ばーちゃんが、我が家に来た、最初の頃、近所のA病院に連れて行った事があります
入院設備もあるA病院は、「緩和ケアー病棟」も有ったので、
正直、その頃はどうして良いかわからず病院で何かアドバイスがいただけないか?期待していました。
(ばーちゃんは、病院に行く事を極端に怖がっていました)
A病院の先生からは

んーー。こちらでは認知症に対応していないので、一度精神科に連れて行ってください
そうは言っても、正直に、話してついて来るとは思えないし、どうしたら良いか?尋ねると
「騙してでも、連れて行ったほうが良い」
と言われました。

そんなの絶対に無理だよ(涙)
診察が終わって会計を待ってたら
受付の方が、大きな声で「ばーちゃんの名前〇〇さん」
えーーーーー。
ばーちゃんには本当の事を言わず連れて来ていたので、(多分、この時は本当の事を言っても連れて来れなかった)
ばーちゃんが飛んできて

なんや、お前らばーちゃんの事騙していたなー!
その後は、保険証や介護保険、通帳をばーちゃんに奪い取られてしまいました。
*30年前、祖母のユッキーを看取ってくれた主治医さんが普通だと思ってましたが、どれ程、当時のお医者さんが人力尽くしてくれていたのか、わかりました。
私達だけでどうする事も出来ない、助けてもらおう
行政に、ばーちゃんの事を話して支援を求める

次に、「福祉支援を受けるためには、どうしたら良いか」と考えました。
幸い、2年前に父が入院、他界した経験から、福祉センター、地域包括センターが有る事は知っていたので、
すぐに、私の住んでる地区担当の錦城衣川総合支援に電話。
千葉から来たばーちゃんの事を伝え、どうやったら支援が受けられるか、相談しました。
何をすれば良いのかを聞いて、行動!
①ばーちゃんの住所変更
②千葉での介護センターの人と家族の話し合い
③こちらで利用したいと思う介護センターへの見学
1ヶ月があっという間過ぎて、最初、連絡の取れなかったゆりえ姉さんも電話が繋がったので
必要書類を送ってもらって、DAYに行ってもらえる手続きが済んだのは、7月半ばの頃でした。
デイサービスを利用できると決まってからも
ばーちゃん、1日デイに行って貰うも、施設からは・・このままでは預かれません
デイサービスの利用が決まってからも、
ばーちゃんの混乱は治らず、前の日には、行くって言ってくれてたデイサービスも、当日には、「行かん」!
そんなばーちゃんをDAYに行ってもらう為、
担当さんと小芝居して

ばーちゃん、とめ子はこの人と、デイサービスに遊びに行くけど。ばーちゃんお留守番で良い?
何とか行ってくれましたが、家に帰ると途端に不機嫌になり、屁理屈につぐ屁理屈。
1週間くらいで、なんとかなると思っていた、DAYの方達も、
精神的な問題があるから、1度病院で診てもらわないと、この状態では預かれない。って言われました。(焦)
頑なに病院には「行かん」と言ってたばーちゃんがですが
「ばーちゃんは、どこも悪くない。」

ばーちゃんの事、ボケにさせるんか(怒)
「お前らが、ばーちゃんぼけさせてる」
何を言っても、病院には行かんと言っていた、ばーちゃんが、病院で検査を受けてもらえるようになったのは、
その時、たまたま実母が脳神経外科に入院していた事を利用して、
ばーちゃんの病院へのハードルを下げれた事だったと思います。

ばーちゃん、とめ子のお母さんが病院入院してるから、一緒に見舞いに行ってくれる?
て言うと、一緒について来てくれ、その後は、少し嫌がりながらも、病院の診察受ける事が出来ました。
診察の結果は『アルツハイマー重度』
診断の結果を聞いてばーちゃんは、病気を受け止めてくれたのか、大人しく、静かになりました。
その後、薬の効果か、デイサービスに行くのも、機嫌よく出かけてます。
本当に、病院に行ってくれて良かったです(ホ)
(本当は、ばーちゃん自身が一番異変に気づいてて、どうしようもない状態でいたんじゃないのでしょうか)
まとめ

最初、忘れてしまうばーちゃんを見て、「何もかも分からなくなってるんだから、無理にでも病院連れて行けばなんとかなるかもしれない」と思い込んでいました。
そんな認知症への思い込みは、ばーちゃんと生活する様になって間違いであることに気づきました。
ばーちゃん自身が、一番に自分の変化に気づいてたけど性格や習慣が邪魔をして
なかなか素直に病院に連れて行けなかったんでしょう。
ばーちゃんのアルツハイマーは、治すことはできませんが、症状を抑えたり、病気の進行を遅らせる薬はあります。
少しでも、「おかしいな?」と思ったら、迷わず病院に行ってください。
お読み頂き、ありがとうございました。
三段腹とめ子

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