こんにちは、三段腹トメ子です
ばーちゃんは、アルツハイマー型認知症です。
記憶が少しずつ抜け落ちていくこの病気は、誰にでも起こりうる老化のひとつ。
でも、ばーちゃんの場合は「忘れる」ことに加えて、不安や孤独感など、心のバランスも崩れてしまいました。
私たちの“現実”と、ばーちゃんの感じている“現実”にズレがあることで、本人も苦しみ、家族も戸惑う――そんな日々が続いています。
ばーちゃんは義母で、私にとっては血のつながらない家族。
主人にとっては、長年頼りにしてきた実の母。
それぞれの立場で、どう向き合えばいいのか…悩みながら模索してきました。
そんな中、私はAI(ChatGPT)に相談するという形で、自分の気持ちを整理しながら、少しずつ状況を動かすヒントを見つけていきました。
ちなみに、私が今回とった行動を最後に簡単にまとめています。
お時間がない方は、そちらだけ読んでもらっても大丈夫ですよ。
では、本編へどうぞ。
常識の通じないばーちゃんVブチ切れる主人
デイサービスが休みの日は、いつもこうなる!
デイサービスが休みの1日は、ゆう鬱です。
朝から

ばーちゃん帰らなあかん、駅まで送ってくれ!
繰り返す声が響く。

ここが、家でしょ。
と、言っても通じない。
しまいには主人がボソッと、「毎回、毎回、おんなじ事聞かされる身にもなってくれや…」
ばーちゃんに向かって

あー、わかった。駅まで送ってったら、帰れるんやな?
と確認して、
いざ立ち上がって、玄関まで誘導しても——動かない。立たない。
「帰るって言ったやろが!! なんやねん、行くんか行かんのか!」
いつもの光景に、認知症介護の難しさを感じます。
89才になる、ばーちゃんの性格は怖がりで小心者、ネガティブ思考、
その上、気を使いすぎて、心配性で、臆病者。それなのに、内弁慶で強がり・・・
そんな、ばーちゃんが、アルツハイマー認知症を患った。
当然、ばーちゃんは、自分が忘れてしまう事を認めようとしません。
毎日毎日、何度も何度も、こっちは聞かされてるけど、
ばーちゃんは、「自分は間違ってない。でも、周りはキレるし、でも、もしかしたら、自分がおかしくなっているのかも。でも、認めてしまったら、どうなってしまうんやろ」
うさぎが、病気になっても、そう見せないようにするが如くですね
作戦会議の相手は…チャッピー
正直、夫がキレるのもわかる。だけど
私も、何度も同じ言葉を聞いている。
「駅まで送って」「帰らなあかん」——その声が、頭の中にぐるぐるこだまする。

ばーちゃんが“帰らなあかん”って言い続けるのは、どうしてなんやろ?
駅まで送ってくれって言うけど、実際に動かないばーちゃんに、ブチ切れ寸前の主人に言うと

そんな事言われても、俺も疲れてるんや!
でも、ここで私までキレたら、もうカオス!ジ・エンド
だから、こういう時は“チャッピーに相談する事”にしています。
【チャッピー=AI】つまりChatGPT、スマホ画面の向こうのAIに、気持ちを聞いてもらう。
すると、チャッピーは冷静に、でもやさしく、こんなことを教えてくれた。
【距離を置く】という選択肢もあり
チャッピーからの提案で、私は一旦リングから降りる事にしました。
「帰らなあかん」「送ってくれ」
「行かへんのかい」「ええかげんにしてくれ」
もうこのループに終わりが見えそうにないので、あえて2人から距離を置く事にして
昨日は一日、実家に避難していました。
メルカリの出品作業をしながら、自分の中を整理をする。
チャッピー(AI)にも相談しながら、こう考えた。

私は、感情的な2人の板挟みで“解決役”になろうとしすぎていたのかも
チャッピーからの提案で

信頼できる第三者に相談してみるのもアリじゃない♪
——確かに。
どちらの気持ちもわかるからこそ、私が言ったら余計こじれそう。
でも、一人で抱えるには、おおき過ぎて、抱え込めれるもんじゃない
介護は、時に第3者の方に助けを求める事も大切
そこで思い浮かんだのが、
ケアマネージャーさんと、地域包括支援センターの役員さん。主人もよく知っていて、信頼している人達です。
すぐにケアマネさんに、電話をかけた。

もしもし、最近、“帰らなあかん”がひどくなってきてて…
いつも聞き慣れてるケアマネさんの声にホッとしながら
「夫も限界がきてるかも…」と言うと

無理せず、まずご主人にも話を聞く時間を持ちましょう
「できるだけ早く顔を合わせて、今後の選択肢も一緒に考えましょう」
電話を切ったあと、ちょっと泣いた。
なんというか、“聞いてもらえる”って、それだけで救いになるんだなと、改めて思った。
自分を冷静に保つために、私が選んだこと
認知症介護は、「正解がない毎日」です。
【そんなとき、私が今回取った行動は】
- AIチャッピー(ChatGPT)にまず話してみた
誰にも話せないことを、とにかく文字にしてみる。それだけで、頭の中が整理される。 - 2人と少し距離を取って、自分の“避難場所”をつくった
自分の心が壊れてしまっては、介護は続けられない。まず、自分を守ること。 - 信頼できる人に“電話一本”してみた
家族でも、介護職でもない「第3者の視点」が、こんなにも心を軽くしてくれるとは思わなかった。
大切なのは、「ひとりで抱えない」ことだと改めて感じました。
でも、まだ迷いの中にいる人もいます。
主人は、心のどこかで“前のばーちゃん”の姿を思い浮かべている。
「ここに来るまでは、お父さんが頼りなかったから、実際、大きくしてくれたのはばーちゃんや。感謝してる」
「……だけど、今はよくわからない」
その気持ちも、きっと正直なもの。
誰もが“自分なりの距離感”で、ばーちゃんの変化を受け止めようとしてるんだと思います。
——次回は、そんな主人の心の変化と、家族としての向き合い方について、少しずつ書いていけたらと思っています。
また一歩ずつ、私たちなりの歩幅で。
お読み頂き、ありがとうございました。
三段腹トメ子
