こんにちは、三段腹トメ子です。
日々、認知症のばーちゃんの介護を頑張ってます。
そんな、ばーちゃんは主人のお母さんです。我が家で引き取った時には、かなり認知症状が進んでおり、病院に連れて行くと医者からは、「アルツハイマーが、かなり進んでいます。もう、遅らせる薬も効きません」
そんなばーちゃんを病院に連れて行くのも一苦労でしたが、【いきなり始まった介護ですが、「ばーちゃんが病院に行く」と言ってくれて・・】
ばーちゃんが、私達と暮らすことに納得してくれたのか、どうかはわかりませんが、
デイサービスや病院の薬を使いながら、日常を取り戻しています。
それでも、デイのない日は、一日何度も

ばーちゃん、明日帰るから、トメちゃん心配せんといて

そんな事言わないで、ずっとここに居たら良いねん
ばーちゃんの性格だとは思うんだけど勝手に思い込んでストーリ組み立てて、ネガティブワールドにハマっちゃう。
ばーちゃんがどうやって不安を募らせたのかを考えました。
その後、明石市が通り組む【オレンジサポーター養成講座】を受講することで、認知症への理解を深めていきます。

認知症のばーちゃんの不安になった原因で考えられる3つの出来事

ばーちゃんの記憶は、認知症の影響で間が抜け落ちます。
何が、原因か?考えられる3つの出来事
- ばーちゃんが「便が朝から出てない」と何度も言ってくるので、私が「便出てるよ」「ばーちゃん、出てるか、出てないかもわからなくなってるんやろ」と段々面倒になってきて言っちゃった。
- 別で住んでいるお母さんが、ご飯を済ませて戻る時、いつも決まって「お母さん、ここで寝て帰ったら良いのに」ばーちゃんなりに気を使ってくれてるんだけど、
次の瞬間には、忘れて「お母さん、黙って帰ったんか」???
つい、「お母さん、帰るね。ってばーちゃんと話してたよ。忘れちゃった」
そう言うと、「いや、忘れてないけど、なんちゃらかんちゃら」
多分、自分でもおかしな事言ってるって気づいてるような気もする。 - ばーちゃんが、洗い物やろうとしてるのに、主人が「ええから、座とけ!」
主人は、せっかちな人で、主人は主人なりに良かれと思って洗い物片付けてくれたんやけど、
ばーちゃんにしたら、自分の出来る事を取られてしまった。
何か主人に言いたそうだったけど、代わりに私にあったてしまって、悪いことしたと思ってしまった。
この日は、何か一つという訳じゃないんだろうけど、自分で自分を追い込んで不安になって行ったんだと思います。
いつもは、すぐに寝床に入って寝てしまうばーちゃんが、その日は、中々寝ついてくれませんでした。

トメちゃん、明日帰るから。心配せんでええよ。

ばーちゃん、何言ってるかわかんないよーー
「ばーちゃんの家はここだよ。ずーっとここに居たらいいからね」
そう言うと、静かに寝息をたて始めてくれました。
認知症への理解が深まる「オレンジサポーター養成講座」
ばーちゃんと暮らすまでは、私も認知症に対して偏見を持っていました。
実際、ばーちゃんが家に来て異常な行動を起こすので、『騙して、病院に連れて行ってもわからないだろう』と考えてた時もありました。
でも、実際はそんな事はなく、ばーちゃんは、ここは病院で、私達が言ってる事がおかしいと気づいていました。
まずは、そういった間違った認識を持たないように、認知症の特性や症状を正しく知ることが、
結果的に、自分も家族を守ることだと思いました。
そこで、市が主催している『オレンジサポーター育成講座』に参加します。
明石市主催の【オレンジサポーター養成講座】の内容は?
【厚生労働省】
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。
全国で認知症養成講座を開催しています。コチラ
我が町、明石でも『オレンジサポート養成講座』を地区別で開催してくれていました。(令和6年度受付終了しました)
今回は、令和6年度最後の【オンラインZOOM開催】オレンジサポータ養成講座に参加しました。
講師は、理学療養士の資格のある市役所職員さんが、認知症とはどういうものなのか?
画面の向こうで話してくれます。(ZOOMだと気軽に参加できる所が良いですね。私はウサギアバターで参加。
認知症になったからといって何もかも出来なくなった訳ではなく、明石市のオレンジサポート協力店に飾られているポスターは実際、認知症の方が描いたものです。

その他、認知症になったら、どんな症状が出てきて、どんな事が難しくなってくるのか
例えば、記憶が飛んでしまったり、急に今いる所がわからなくなったり日常生活に支障をきたす状態を言います。
(物忘れと、決定的に違うのが、この日常生活に支障をきたす点ではないでしょうか)
講師の方が言っていた言葉で印象的だったのが、

認知症にかかられた方が口々に言われるのが「奪われた」です。
この言葉は衝撃的でした。
良かれと思ってしてあげることが、本人にとって良いことなのか。今ひとつ考えさせられる内容でした。
【オレンジサポーター】って何かしないといけないの?
普段、特別、何かするわけではありません。
『オレンジサポーター育成講座』を90分受講することで、オレンジのリングとタコのバッチが送られてきます。

養成講座を受講することで、私が気づいたこと
普段、なにか特別なことをするのではないけれど、知ってる方が増える事は、
自分も家族も、いつかなるかも知れない認知症への対策になるのではないのでしょうか。
・他人事として無関心でいるのではなく『自分たちの問題として、普段から温かい目で見守る』そんな社会ができたら素敵だなーって思いました。
講習を受けることで、認知症のばーちゃんとの付き合い方が変わった3つのこと
ばーちゃんと話す時、気をつけていた事
ばーちゃんに対して、余裕を持って話しかける様にしました。
少し手を止めて、ばーちゃんの横に座って、ばーちゃんの話を聞きながら、ゆっくり、時間を取る様にしました。
何度も同じ事を聞いてきますが、適当に相槌打ってる時より、回数が減る様に感じます。
主人にも情報を共有する(手伝ってもらえる様になる)
私だけではなく、主人にも講義の内容を伝えました。
ばーちゃんが

洗い物、私がするから
そういう時は、黙ってやってもらう様になりました。
ばーちゃんへの接し方が、優しくなったように感じます。
優しさの循環は、私自身も救ってくれた
そうやって、皆んなが出来ることを無理なくしていくことで、家族に笑顔が増えました。
ばーちゃんが来てくれた事で、私も主人も少しずつ変わってきてる様に思います。
補足
いずれ、おじいちゃん、おばーちゃんになっていくんだから、ボケても良いじゃん。
ばーちゃんも、忘れちゃうだけで、何も変わってなかったよー。
こちらの本で紹介されてるように、ボケなんて老化現象の一つなんだから、必要以上に怖がらないでいよう。って思いました。
私も、1日1日大切に、今出来る事をしっかりやっていきたいです。
お読み頂き、ありがとうございました。
三段腹トメ子
