
介護用のお風呂椅子って、どんな基準で選べばいいの?
介護用お風呂の椅子について、10年以上使い続けてきた実体験と、最新の比較情報をもとに、今なら私が選びたい椅子や、介護保険を活用する方法まで、ひとつの記事にまとめました。
今回参考にさせてもらったのが、mybest(株式会社マイベスト)さんの「介護用シャワーチェア徹底比較」です。
mybest— 株式会社マイベスト:商品比較・おすすめ情報サービスを運営企画しているインターネット企業です。
最後に、お風呂での介護グッズは、他にも滑り止めマット・手すり等もちょこっと紹介してます。
今、介護用お風呂の椅子を選ぶなら?
介助椅子の種類については、非常にわかりやすく紹介されていた記事がありました。
専門家の視点や使う人の目線も交えながら、実際に商品を検証して紹介しているところがとても信頼できると感じました。
mybestの比較記事がとても参考になりました

今回、介護用お風呂の椅子について記事を書こうと思い、いくつかのサイトを検索してみました。
その中でも、mybestさんの「介護用シャワーチェア徹底比較」の記事は、とても参考になりました。
この記事では、最新の売れ筋14商品を集め、5つのポイントで比較。
**「安定性が高く、使用者・介助者の使い勝手がよく、手入れしやすい」**という観点から、実際に検証されたランキング形式で紹介されています。
読んでいて特に印象に残ったのが、“使用者目線”がしっかり取り入れられていることです。
介護用お風呂の椅子について記事を書こうと思い検索する中、mybesutさんは、実際使う人の目線で書かれてると思いました。
前半にあるこの一文に、私はうなずきました。
介護用シャワーチェアは足元が洗いにくくなり、前屈みとなることで腰を痛める可能性もあるのがネック。座面の高さにはくれぐれも注意しましょう。
実際、私も同じように感じていたからです。
座って体を洗うのは確かに楽なのですが、足元を洗おうとすると前かがみになりすぎて、見えにくい・洗いにくいと感じていました。足を大きく持ち上げる必要があるのも、高齢者には負担です。
また、理学療法士の渡邊裕也さんのコメントで紹介されていた「100均の風呂用踏み台を併用する」提案もとても実用的。
専門家が「市販のもの+ちょっとした工夫」で使いやすさを高めようとしてくれているのは、本当に現場のことを考えているなぁと感心しました。
実際に見て選ぶなら、こんなタイプが気になります
わが家には、10年以上前に購入した介護用のお風呂椅子があります。
今では私自身も使っていて、まだまだ現役で活躍中です。
でも今回、mybestさんの記事を読みながら、「もし今から私が新しく購入するなら?」という目線で考えてみました。
その中で「これいいな」と思ったのが、
パナソニックのユクリア シャワーチェア ミドルタイプです。
選びたい理由は大きく2つ:
- 肘掛けが跳ね上げ式で、介助しやすい
- 折りたたみができる
これまで使ってきた椅子は、安定感こそあったものの、場所を取るのが悩みの種でした。
浴室が手狭なマンション暮らしでは、使い勝手と収納性のバランスがとても大事だと実感しています。
そんな中で、この椅子なら「自分で使っても、家族が介助しても安心できそう」と思えました。
10年前に購入した椅子、今も現役です
高齢の父の為に、購入した介護用お風呂の椅子は、10年経った今も実家のお風呂で母と私の入浴をサポートしてくれています
お父さんの入浴を支えた介護椅子
実家では、父の介護が必要になったとき、福祉用具の専門業者「トーカイ」さんにお願いして、介護用のお風呂椅子を購入しました。
【参考:株式会社トーカイ 公式サイト】
父が亡くなった後も、その椅子は実家のお風呂に置かれたまま、母と私の入浴を静かにサポートし続けてくれています。
見た目には汚れも目立ってきましたが、しっかりとした作りと安定感は10年以上経った今でも健在です
介護用の椅子というと、「介護が必要な人だけが使うもの」と思われがちですが、実際には誰でも快適に、そして安全にお風呂に入るためのアイテムだと感じています。
介護用お風呂の椅子を、マンションへ持ってきた理由
去年、認知症の義母(ばあちゃん・当時89歳)と暮らすことになり、お風呂の入浴サポート用に、実家から介護用のお風呂椅子を持ってきました。
(ちょうどその頃、母が入院していたので、お風呂の椅子は使っていなかったんです)
ばあちゃんの認知症は、すでにかなり進行していて、数分前に話したことも忘れてしまう状態でした。

「どっちがシャンプーで、どっちがリンスか」何度伝えても覚えられません。
そこで私は、シャワーの出し方を紙に書いて貼ることにしました。
お風呂場には、ばあちゃんが使うときだけ、椅子と必要最小限のシャンプーと石けんだけを置くようにして、
少しでも混乱を減らせるよう工夫しました。
正直、毎回セッティングするのは面倒でしたが、主人は「狭い風呂場に大きな介護用椅子が常に置かれているのはストレス」と言っていたので、ここは私が折れるしかありませんでした。
大きさが“家族のストレス”になることも
介護用のお風呂椅子は、しっかりしていて安心感がある反面、サイズが大き目のものが多いです。
実際、我が家で使っていた椅子も、重くて安定性は抜群だけれど、とにかく場所を取る。
私たちが暮らしているのは、一般的なマンションのユニットバスです。
お風呂のサイズは、たとえばこんな感じ。
サイズ表記 | 内寸(幅×奥行) | 坪数 | 備考 |
---|---|---|---|
1116 | 110cm×160cm | 0.75坪 | 非常にコンパクト |
1216 | 120cm×160cm | 0.75坪 | 標準的な最小サイズ |
1317 | 130cm×170cm | 0.75坪 | |
1418 | 140cm×180cm | 0.75坪 | マンションで非常に多い |
1616 | 160cm×160cm | 1.0坪 | やや広め |
1620 | 160cm×200cm | 1.25坪 | 洗い場が広くファミリー向き |
我が家のお風呂は、たぶん「1216」か「1317」あたりのサイズ。
そこに大きな介助椅子を置くと、洗い場のスペースがほぼ埋まってしまうんです。
使うたびに椅子を出し入れするのも大変で、**家族の誰かにとっては“日々のストレス”**になることも。
特に主人は、「自分が風呂に入るときに、常に椅子があるのがつらい」と感じていました。
介護が必要な人だけじゃなく、一緒に暮らす家族全員にとっての快適さも大切なんだと、あらためて気づかされました。
まとめ|介護用お風呂の椅子を選ぶ前に
mybestさんの記事では、私が気になった**「パナソニックのユクリア シャワーチェア」**以外にも、14種類もの介護用お風呂の椅子が紹介されていました。
広い浴室と丁寧な介助のある方は、「折りたたみ機能がない」とか、「手入れがしにくい」というデメリットはあるものの7,399円くらいのリーズナブルな商品もありました。
また、福祉用具の専門業者・トーカイさんのホームページも確認してみました。
掲載数は限られていますが、私が気になっていた“ユクリアのシャワーチェア”もちゃんと取り扱いがありました。
ケアマネさんに相談するのが第一歩
介護用のお風呂椅子は、衛生面の観点からレンタルの対象にはなっていません。
でも、介護認定を受けていれば、介護保険を使って“特定福祉用具購入”として購入できる対象商品になります。
自己負担は1割〜3割程度。
たとえば、3万円の椅子であれば、約3,000円〜9,000円の負担で購入できます。
実際、母が父のためにお風呂椅子を購入したときには、

ケアマネさんに相談して、福祉用具のトーカイさんから買ったのよ
と話していました。
椅子だけじゃない、お風呂の介護グッズいろいろ
介護用のお風呂椅子以外にも、入浴を安全に・楽にするためのグッズはいろいろあります。
たとえば、以前投稿した記事▶『88歳のばーちゃんの為の【お風呂に介護用手すり】のある暮らし』では、いくつかのいくつかのお風呂用手すりを紹介しました。
また、浴室の床をリフォームしてクッション性のある素材に変えることで、滑りにくさ・ヒヤッと感の軽減など、転倒予防につながる工夫もあります。
今回、私が気になったのは、こちらの滑り止めマットです。
「介護福祉士が監修」と明記されていたので、安心感があるなと思いました。
【介護福祉士監修】 浴槽内滑り止めマット
道具は、正しく選び、上手に使えば、介護の強い味方になります。
購入するにしても、介護保険を使って負担を抑えるにしても——
まずは情報を集めて、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
そのひと手間が、介護する人・される人、どちらにとっても「安心してお風呂に入れる時間」を作ってくれます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
三段腹トメ子