「歳を取った親の言ってる事が、わからない!」
親の言ってることが謎すぎて、こっちが混乱…そんな経験、ありませんか?
認知機能も落ちてきて、うまく言葉が出てこない高齢親に、「要は何が言いたいの?」と、イラッとしてしまう瞬間、ありますよね。
うちの母もそうでした。

いつもと痛みが違うのよ
と言うだけで、何が、どう痛いのか???

チクチクする痛み?それともズキズキするの?
と聞いても、本人も首をかしげるばかり。
そこで私は、chatGPT(AIチャッピー)に「痛みの表現」を10個教えてもらい、その中から、「ズーンとした痛み」だと分かりました。
今回は、親の病院に行く前の準備として、「痛い」に絞って症状を聞き出した、私の経験を紹介します。
良かったら最後までご覧ください
どこが、どう痛いのか?介護中の親から聞き出すコツ
お母さんが、

頭が痛い、めまいがする。だから今日はデイを休む

また、始まった…
お母さんは、昔から自分に甘いところが有るから、今回も「また痛いって言ってサボろうとしてるのかな?」
正直、この時は、痛みよりも「リハビリをサボったら、また歩けなくなるやん」という不安の方が大きかったので。
認知症の親との会話は、ゆっくり丁寧に
このときの母の言葉、「デイを休む」という一言が、その前にあった「痛い」「めまいがする」という訴えをぼやけさせてしまいました。
高齢になってきて認知機能も落ちてきてる事もあって、本筋にたどり着くまでに時間がかかります。
だから私は、まず自分の気持ちをいったん置いて、聞いてみました。

病院では、なんて言われたの?
かかりつけ医(内科)の先生の所に一人で行った母は、

“脳腫瘍の治療の副作用じゃないか”って

それだけ、他に何か言われなかったの?
結局のところ、どんな痛みなのか、原因は何なのか、どこで診てもらえばいいのか?
肝心なことは、何一つ聞いてこなかったみたいです。
飲んでるお薬の副作用が原因かもしれない、脳腫瘍の手術した所にも違和感があるのに

どんな痛みですか?
と聞かれても、うまく説明できない。
そんな感じなので、病院の先生もまともに診てくれない。
だから、家で細かく症状を聞き出しておくことが、とても大切です。
痛みの感覚を表現する10個の言葉
母の痛みを聞き出すために、痛みの表現には、どんな物があるのかを、AIチャッピーに聞きました。

痛みの感覚としてあげられる表現の仕方は?
すると、痛みを表す表現を10個教えてくれました。
表現 | 説明 |
---|---|
ズキズキする | 拍動に合わせて繰り返す痛み。頭痛・歯痛などに多い。 |
チクチクする | 針で刺すような小さな痛み。皮膚の表面など。 |
ピリピリする | 電気が走るような痛み。神経痛や火傷のあとなど。 |
ジンジンする | 鈍く継続するような痛み。しびれに近い。 |
キリキリする | 鋭く差し込むような痛み。胃痛などに多い。 |
シクシクする | 鈍いけれど継続する痛み。お腹や女性の体調不良など。 |
ガンガンする | 激しく響くような痛み。主に頭痛。 |
ヒリヒリする | 火傷や日焼けのような痛み。皮膚表面。 |
ズーンと重い | 重だるい痛み。腰痛や内臓の不調など。 |
ビリビリする | 電流のような痛み。神経の異常など。 |
脳腫瘍が原因の痛みなら、「ズーンと重たい」に当てはまるかもしれない…
そう思った私は、母にこう聞いてみました。

お母さん、もしかして、ズーンと頭が重い感じの痛み?
すると母は、少し笑いながら答えました。

そうそう、それそれ。重たい痛み(笑)
強い痛みの出るのは、朝?夜?
次に私は、痛みの度合いや出るタイミングが知りたくて、こう聞いてみました。

今もその痛みは続いてる?
すると、母はこう答えました。

いいや、朝、起き上がった時に、痛みとめまいがするの
ふむふむ、なるほどね。
痛みの出方の表し方
表現 | 説明 |
---|---|
時々痛む | 間欠的(ときどき出る) |
急に痛くなる | 急性症状 |
ずっと痛い | 持続性の痛み |
動くと痛い | 動作に伴う痛み |
触ると痛い | 圧痛がある |
痛みの強さの表現は?
最後に、『この痛みは“今すぐ受診が必要なものかどうか』を考えました。

まー、ご飯が食べれてるから、その点は大丈夫そうね
母も、「痛みはずっと続いているわけじゃない」と言っていたので、どうやら急を要する状況ではなさそう。
そこで、『痛みの強さの表現』についても、chatGPT(AIチャッピー)に聞いてみました。
表現 | 補足 |
---|
我慢できる | 弱い痛み。耐えられる。 |
気になる程度 | 生活に支障はないが不快。 |
我慢できない | 強い痛み。処置や薬が必要。 |
のたうち回るほど | 非常に激しい。救急レベル。 |
痛くて眠れない | 持続的な中〜強度の痛み。 |
ちなみに私が、出血性大腸炎になった時の痛みは、一晩中お腹を抱えてのたうちまわり、救急車を呼んだっけ
ここまでの聞き取りから、急は要さないけど、適切な医療機関『脳腫瘍を診てもらった〇〇病院』に電話することにしました。
電話をする前に、今までの聞き取り内容をメモにまとめてから受話器を取りました。
ルルルルル…….。かちゃ
ここまでの母との会話で分かったこと
母との会話で見えてきたことは、次の4つです。
- 痛みの種類は「ズーンと重たい」
- 出るタイミングは「朝、起き上がった時」
- 継続性はなし、ご飯も食べられる
- 強さは「我慢できる」〜「気になる程度」
この情報を、電話口の看護師さんに伝えながら、

お母さんの痛みは、この間の治療の副作用で起きる症状ですか?
と、確認してみました。
電話でできる事は、『予約を取ること』だけ。
看護師さんの返答は、「診察しないと、なんとも言えません」としか返ってきません。(そりゃそうですね)
だからこそ、事前に家で症状を整理しておくことが大切なんだと感じました。
そして、もし、明らかに緊急性がありそうな時は、迷わず救急車を呼ぶことをお勧めします。
診察でわかった痛みの原因

MRIの検査の結果、大きくなった腫瘍が脳を圧迫していた事が痛みの原因でした。
薬を処方してもらい、今は、痛みも治ってきてるみたいです。
去年に手術して、全ては取りきれなかったから、いずれは再発する可能性がある。
と言われてましたが、約1年で別の場所にも腫瘍が出来て、前の腫瘍は放射線が効かないのか、大きくなっていました。

何か特別な事をする訳じゃなく、「穏やかな日常が何よりの幸せなんだ」って事が、最近わかってきました。
2ヶ月後に、再検査ありますが、83歳の母には痛みのない治療をお願いしたいです。
毎日はバタバタでも、“寄り添う気持ち”があれば
私の、ちょっと“ゆっくり”な性格が、母の「痛い」という言葉を、焦らずに受け止める助けになったのかもしれません。
読者の皆さんは、家事に、育児に、仕事と、本当に忙しいとは思います。
そんな時、介護が始まって、「ゆっくり話を聞いてください」と言われても・・・正直、大変ですよね。。
でも、そんなときこそ、今回ご紹介した表や、chatGPTの力をちょっと借りてみてください。
「どこが」「どう痛いのか」を、一緒に見つけていくという姿勢が、高齢の親にとっても、家族にとっても、安心につながると私は感じました。
ここまで、読んで頂きありがとうございました。
三段腹トメ子