こんにちは、三段腹トメ子です。
親や配偶者が認知症を患うことは、今の日本では決して特別なことではなくなってきました。
今回は、重度のアルツハイマー型認知症を抱える義母(ばあちゃん)との暮らしの中で起きた、
「オムツを嫌がる」という介護の“あるある”についてお話しします。
私は専門家ではなく、突然始まった同居生活の中で、ばあちゃんと夫に寄り添いながら、
その日その日をどうにか暮らしている普通の主婦です。
認知症の症状や対応は人それぞれですが、
私たちの体験が、どこかで誰かのヒントや励ましになれば嬉しいです。
それでは、どうぞご覧ください。
ばあちゃん「誰が、こんなもん履かしたんや!」
ばあちゃんは、どんな人?
ばあちゃんとは、12年前に出会いました。(その当時は、大阪で一人暮らしをしていました)
最初の印象は、「表裏のない人で、なんでもズバズバ言ってくるな」って思いました。
最初に変化に気づいたのは、
5年前のある日、掛けてきたばあちゃんの電話は「ゆりえに騙された。お前の所で世話になりたい」
同じ事を、今初めて聞いたように聞き直して来るので、

???あれ、ばーあちゃん認知症!大丈夫かな。
大阪で一人暮らしをしていたばあちゃんでしたが、80歳を過ぎて、義姉の家で一緒に暮らしていました。
しかし、認知症が酷くなり、義姉の息子からばあちゃんを預かってもらうように頼まれたんです。
あるデイサービスでの一日
その日は、朝から

糞詰まりで、便が出ってないんや。なんかないか?
高齢になるにつれて、排便の問題は出てきます。
ですが、なんでもかんでもやって上げてると、私一人に負担が掛かってきます。
なので、そう言う時はデイサービスの方にお願いします。

ばーちゃんが、朝から便が出てないというので、コチラに浣腸入れておきますので
ばーちゃんに取って、他の人に、便が出ない事を話すことは恥ずかしい事なのかもしれませんが、
有る程度は、辛抱してもらわないといけません。
そうやって、お互い良い距離感を探していく事が長い介護においては必要なんじゃないのかと思います。
ばあちゃんの戸惑い
帰宅したばあちゃんの手提げバックの中に、ビニール袋に入ったパンツが入れてありました。
ばあちゃんの性格からいって、無理におむつを履かせることは無理だと思います。
きっと、自分でおむつに履き替えたんだと思うんです。
だけど、その出来事を覚えておくことはできません。
朝になって

トメちゃん、履いた覚えがないのに、誰がこんなことしたんかな
どう説明しても納得がいかないようなので

あーこれ(オムツ)が嫌なんだね
そう言って、パンツに履き替えました。
今後、介護用品を使う事が必要な場面があったとしても、今のばあちゃんに介護用おむつを使わせる事は困難なんだろうなーって思いました。
だけど、いずれは使うようになって来ると思うので、今の間にばあちゃんのおむつ嫌いを直しておきたいです。
ばあちゃんにとって、おむつを使うことは
ばあちゃんの強い拒否は、なんなのか。考えてみました。
「オムツなんてとんでもない」そんな、ばーちゃんの気持ちを知ることで、逆にばあちゃんにオムツを勧められるようになれるんじゃないのかと思います
① 「自分はもうダメなんだ」と烙印を押された気持ち
ばあちゃんは、「自分はまだしっかりしてる」と思っていたのに、
オムツの提案はそれを全否定されるように感じになった。
* オムツ=自分の終わりの始まり、敗北宣言のようなもの。
② 世間から「もう無理」と判断されたような屈辱感
自分の意志ではなく、「他人(家族や世間)」に“介護される側”と決めつけられたような感覚。
* オムツ=自分の尊厳を他人に決められる悔しさ。
③ 恥ずかしさと「自分らしくない」違和感
下の世話は人として“最も見せたくない部分”であり、
ばあちゃんにとっては「そんな姿、見せるのも見られるのも絶対に嫌」
* オムツ=“恥の象徴”であり、自分らしさが失われる象徴。
最近の紙パンツの進化
介護用品としてのイメージが強い紙パンツ(紙おむつ)ですが、実は今、ものすごく進化しています。
見た目もごわごわしていないし、履き心地もよくて、種類も用途もとても豊富なんです。
介護用品としてだけじゃなく、若い人でも使う時代に

最近は若い人でも、旅行や長時間の移動などで紙パンツを使う方が増えています
実際、私自身も長距離移動のときに使ったことがあって、「これがあると安心できる」って思ったんですよね。
つまり、[紙パンツ=年寄り・介護用]っていうイメージ、もう古いのかも。
今では、“便利な下着”として、年齢問わず使われる時代になってきているんです。
3パターン:用途に応じて使い分けられる介護用品
では、紙パンツや紙おむつにはどんな種類があるのか?
薬局で聞いた話をもとに、わかりやすく3つに分けてご紹介します。
パッドタイプ
・下着や紙パンツの中に敷いて使うタイプ
・軽い尿モレや“念のため”用にちょうどいい
・おむつ感が少なく、見た目も普通の下着に近いので、受け入れやすい
紙パンツタイプ(リハビリパンツ)
・立って歩ける人向けの、履くタイプのおむつ
・見た目も履き心地もかなり“普通のパンツ”に近い
・最近は超薄型で、ズボンの下からでも目立ちにくいものが主流
テープ式タイプ
・寝たきりや自力での着脱が難しい人向け
・横になったまま交換できるため、介護する側にとっても負担が少ない
・吸収力が高く、夜用や長時間用などもあります
もちろんそれぞれにメリット・デメリットはありますが、少しずつ慣れていけるのが嬉しいところです。
快適な介護生活への一歩として
もちろん、ばーちゃんがすんなり紙パンツを受け入れてくれるとは思っていません。
でも、もし少しずつでも使えるようになれば、
介護する側にとっても、される側にとっても、快適な暮らしを支えるアイテムになることは間違いなさそうです。
この先どうなるかはわかりませんが、
ばーちゃんの変化や、私たち家族の試行錯誤については、またこのブログでお伝えしていきますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。