将来のことって、考えれば考えるほど、不安になりますよね。
親の介護、自分の老後、年金のことや、住む場所のこと……。
私も、正直なところ、不安です。
でもだからこそ、今、ほんの少しだけでも自分と向き合ってみる時間を持てたら、きっと何かが変わる気がするんです。
今回は、突然始まった、義母の認知症介護や父の最期の介護を、なぜ焦らずに向き合えたのか──
その『土台』になったのが、実は【お金と暮らしを整えていたこと】だった、というお話をしたいと思います。
もし、どこかで誰かのヒントになれたら、嬉しいです。
自分の決めた約束を守れた事が分岐点だった
家計を整えるって聞くと、「どうせ元々きちんとした人なんでしょ」って思いますか?
全然、そんな事ないんですよ。
今の主人と出会うまでは、色々やらかしてきて
主人と出会った40代の頃は、仕事もしてなかったし、住宅ローンも残ってて、貯金は0。

少し、「もう、どうでもいいや」って思ってました。
『貯金0、住宅ローン、無職』信用貯金0からのスタート
主人には包み隠さず、今までの事話していたので、正直、主人の中での私の“信用貯金”はゼロだったと思います。
「40歳にもなって、貯金ゼロ、職もなくて、ふわふわしてる」
たぶん内心では「この人、大丈夫か…?」と思ってたはずです。
それでも一緒になってくれたのは──

こいつ、僕がいないとダメだな
って思ったんでしょうね(笑)
決めた目標にはゴールがあった

このままじゃダメだ
主人と暮らし始めた頃、そう思い直しました。
結婚前に組んでいた住宅ローンは、私が責任を持って返す。
家に関する支払いは私、生活費や日々の暮らしは主人にお願いして、財布を“完全に別会計”にしました。
正直、前の主人は私に財布を預けてくれていたけど、当時の私は、それにちゃんと応えることができなかった。
だからこそ、今回は「自分で責任を持つ」と決めたんです。
選んだ仕事は、フルタイムのパート。
時給800円──お世辞にも高いとは言えないし、肉体労働で、夏はサウナみたいに暑くて、冬は底冷えするほど寒い。

中か外か、わからないような環境の職場でした。
それでも、辞めなかった。
なぜなら──
「ここで働いて、住宅ローンを返す」って目標があったから。
目標の立て方が良かった点
その後、ばあちゃんを引き取るタイミングで、私は長年勤めた職場に区切りをつけました。
『残り12年の住宅ローンを返す』という目標は、ちゃんとクリアできた。
そしてその間に、父の最後の介護も経験し、今年、私は58歳になりました。

今振り返って、「あの時やっておいて良かった」と思えることがあります。
- 正直に、今の主人に頼れたこと
無理して“できるふり”をせず、ありのままの自分で一緒に生きてくれた人に、素直に甘えられたこと。 - 他人を意識せず、自分を過信しすぎなかったこと
見栄を張らず、誰かと比べず、「私にできること」を見つめてきた。 - 今の自分”にできる範囲で、目標を立てたこと
ローン完済まで12年──決して楽じゃないけど、ちゃんと終わりがある目標だった。
「もっと稼がなきゃ」「ちゃんと投資しなきゃ」って思うより前に、自分の足元を整えた事が、人生を変えてくれました
「家計を整えたことが、介護の余裕につながった」
40代で主人と一緒になった時、生活を見直して、ローン返済という“ゴールのある目標”に向かって走ってきたことで、私の暮らしには少しずつ“土台”ができていました。
だから、ある日、甥っ子から言われた「おっちゃん、ばあちゃん連れて行って」ってひと言も、
受け止めることができたんだと思います。
介護が始まったときに慌てなかった理由
✅ 小さく始めてた「お金の見える化」
主人と暮らし始めた頃、まずは「自分の支出だけでも把握しよう」と思って、お小遣い帳みたいな感覚でスマホの家計簿アプリを使い始めました。
無理に完璧を目指さず、本当に小さな一歩からスタート。
✅ 介護の知識・相談先を知っていた
父の介護を経験したことで、「いざという時、どこに相談すればいいか」はわかっていました。
ケアマネさんや地域包括支援センターの存在は、何よりも心強かったです。
✅ 家計が整っていたから、心に余白があった
住宅ローンが完済し、借金も終わっていたことで、経済的に「なんとかなる」感覚があったのは本当に大きかった
実はちょうどその頃、新NISAが始まって、リベ大(リベラルアーツ大学)というお金の学びに出会ったんです。
まだまだ、始めて1年ほどですが、実際にお金の不安を減らしてくれた一冊がこちらです👇
📘 私が参考にした本:
もし、ばあちゃんを引き取るのが住宅ローン完済前だったら──
私はここまで余裕を持って介護に向き合えなかったと思います。
まとめ
今、人生を振り返って思うのは──
あの時、ちゃんとお金と向き合ったからこそ、「お父さんの最後の介護」も、「ばあちゃんの認知症介護」も、焦らずに取り組めたのかもしれません。
30代の頃は、自分のことで精一杯で、大切な家族を守ることができなかった。
そのことを、私はずっとどこかで後悔していたんだと思います。

親が倒れたとき。自分が病気になったとき。家族が認知症になったとき。
「今は借金があるから無理」
「生活に余裕がないから、考える暇もない」
そういう状況の人も、きっとたくさんいると思います。
それでも、もしほんの少しでも、“今の自分にできること”を考える余裕があれば──
未来のあなたにとって、必ず味方になってくれるはずです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
三段腹トメ子