人から「トメ子、変わったね」と言われるようになりました。
どんな風に変わったのかは、わかりませんが、父の最後の介護で出会った人たちの、温かい支えがあったからだと思っています。
それまでは、親の介護を何処となく他人事に思っていましたが、父が突然動けなくなり、認知症の父を受け入れてくれる病院も無い。
動けない父を病院に連れて行くには介護タクシーしか、ありませんでした。
そのとき初めて「介護タクシー」の事を知りました。
今回は、「介護タクシー」は何処に頼むのか?
介護保険は使えるのか?
実体験をもとに紹介します。

どこに頼むの?保険は使えるの?
当時の私のように戸惑っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。


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記事:ジョブソエルを介護の転職に活かす方法もあわせてご覧ください)
「知らないと損!介護タクシーの料金と保険適用の仕組み」
父の介護を通して、私たち家族を支えてくれた“家族以外の誰か”――
ケアマネさん、訪問介護の方、そして介護タクシーの運転手さん。
その一人ひとりの“温かい心づかい”が、どれほど私たちの心の支えになったか…。
『介護タクシーの営業所が、地域ごとにまとめられたサイト』全国
はじめての介護タクシー|車椅子に移動中ギックリ腰に
介護タクシーは、要介護状態の方や体が不自由な方が安心して外出できるよう設計されたタクシーサービスです。
一般のタクシーと異なり、利用者の乗降時に介護資格を持つ運転手が介助を行う点が大きな特徴です。
主な特徴
お父さんの時は、普通の車椅子ではなく、
”背もたれを倒せる“リクライニング式の車椅子”を介護タクシーの運転手さんが用意してくださいました。
体をほとんど動かせない父にとって、それがいちばん安全な方法だったと思います。

ただ――
あの車椅子に、女だけで父を乗せるのは本当に一苦労でした。
もちろん、介護タクシーの運転手さんも手伝ってくださったのですが、
私自身が無理な体勢で父を持ち上げてしまい、腰に大きな負担がかかっていたようです。
持ち上げた途端…
ピキッーー「ぎゃー」
その場は、なんとか動き回っていましたが、後日「ギックリ腰全治3週間の重体」と診断されました。
――もう、笑うしかありませんでした。
それ以来、私は「介護は気合より備えやな…」と痛感して、腰サポーターを使うようになりました。
👉【バンテリン腰サポーター】(※Amazonリンク)
着けてるだけで、なんとなく「もうちょっとがんばれるかも」って気持ちになります。
※私が使っているのは病院で購入したタイプですが、市販でも似たようなものがあって便利です。
介護タクシーは、要支援じゃ使えないの?
- 要介護1~5の認定を受けている方
- 自宅や有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、ケアハウスなどで生活している方
- ひとりでバスや電車などの公共交通機関を利用できない方
- 車の乗降に介助が必要な方
【補足】
要支援の方は、介護保険が適用される「介護タクシー」は利用できません。
ただし、介護保険適用外の介護タクシーや福祉タクシーは利用可能です(※自己負担)。
※市区町村や事業者によって対象が異なる場合があります。
→ まずはケアマネさんに相談するのが安心です。
介護タクシー料金ってどれくらい?保険は使えるの?
運賃(タクシー料金)
一般的なタクシーと同じく「距離制運賃」または「時間制運賃」があります。
💬 予約の際に、「時間制か距離制か」「介助はあるか」などを確認すると、後からの料金トラブルを防げます。
介護タクシーどうやって探す?予約の流れは?
私達、家族は、市から送られてきたタクシー券と一緒に入っていた、利用できる一般タクシー、福祉タクシーの中から選んで、電話をかけました。

はい、〇〇タクシーです。いつ、ご利用ですか?
利用したい日時,迎えに来てほしい場所,行き先(かかりつけの病院)
利用料金の目安
を伝えると、
受話器の向こうで、ガザガザと何か紙をめくるような音がして、
少し間を置いてから――
「〇〇日の△時から□時の間でしたら、お伺いできます」
と、**とても丁寧な口調で答えてくれました。
他にも
例えば、ネットで
🔍「介護タクシー 一覧 明石市」
🔍「地域名 + 介護タクシー」
と検索すると、地域の福祉タクシー業者や、介護タクシー協会の情報が出てきます。
自治体の公式サイトに載っていることも多いので、「○○市 福祉タクシー」で調べてみるのもおすすめです。
介護福祉関係の方々に支えられて
お父さんの最後の介護を通して、私はいろんな“支え”に気づきました。
家族の気持ちに寄り添ってくれるケアマネさん。
声をかけながら、安心して移動させてくれた介護タクシーの運転手さん。
あの時、介護って一人じゃないんだなと思えたことが、今の私の「W介護生活」を支える大きな力になっています。
介護タクシーは、単なる“移動手段”ではなくて、その人らしく、家に帰るための大事な一歩を支えてくれる存在です。
もしあなたやご家族が、「どうやって移動させたらいいんだろう…?」と悩んだとき、
この記事が、ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。

そして最後に――
あのとき父を運んでくれた、あの運転手さんへ。
「本当に、ありがとうございました。」