そういえば、職場のAさんが介護休職取って休んでるな。
近所のBさんとこの前スーパーで会った時、お母さんを車椅子に乗せて連れてきてたっけ。
そんな光景を見ていたら、自分の親も、そろそろ介護のこと考えないといけないのかも。

そう思ったこと、ありませんか?
高齢の親のいる家庭では、いつ始まるかわからない介護のこと不安ですよね。

大げさにはしたくないけど、今の親の状態を知りたいな…。

それなら『要介護認定シミュレーション』を使って、今の親の状態を客観的に見てみるのはどうかしら
要介護認定シミュレーションはどこでできる?
実際の介護認定では、コンピュータによる一次判定の結果と主治医の意見書をもとに、医療・保健・福祉の専門家で構成される「介護認定審査会」で審査・判定(二次判定)が行われます。
要介護認定シミュレーションは、一次判定のもとになる認定調査(訪問調査)の74項目に答えることで、コンピューターが非該当・要支援・要介護1~5を判定します。
いくつかの企業が出している『要介護認定シミュレーション』の中から、無料で使える3つのサイトを紹介します。
*ここでの判定結果は、実際の要介護認定の結果ではありません。
| サイト名 | 提供元/概要 | シミュレーションの種類 | 主な特徴・機能 |
| 上越歯科医師会 | 歯科医師会(在宅医療連携室) | 一次判定シミュレーション | ・平成21年度版の判定基準に基づく。 平成21年改定後の一次判定ロジックを用いています。 ・「基本動作」「生活機能」「認知機能」など、実際の認定調査の項目に忠実 |
| トリケアトプス | 介護ソフト提供会社 | 一次判定シミュレーション | ・認定調査票(基本調査・留意事項)の作成・印刷が可能です。 保存機能は、トリケアトプス本体ソフト利用時に案内されています。 |
| イチロウ訪問介護サービス | オーダーメイド介護サービス | 一次判定シミュレーター | ・基本的な動作や認知機能など、調査項目の詳細な選択肢がある。 ・特記事項の記入欄もある。 |
要介護認定シミュレーションで「わからないこと・わかること」
要介護認定シミュレーションを使っても、実際の介護度は、申請を出して結果が届くまではわかりません。
それでも、やってみてわかったことがあります。
要介護認定シミュレーションでわからないこと
最初に要介護認定シミュレーションでわからないことですが
74項目に答えていく中で、ひとつだけ、家族には埋めようのない欄があります。
主治医の意見書の部分です。

お医者さんが書くものなので、私は予想で入力しました
- 要介護認定シミュレーションを使っても、実際に要介護申請を出して結果が届くまでは、確かなことは言えません。
- 訪問調査でどう見られるか、主治医の先生が何を書くか、審査会でどんな話が出るかは公開されていません。
どれも、家族には見えない部分です。

結局は、実際の介護度は、申請を出さないとわからないですよね
要介護認定シミュレーションでわかること
それでも、要介護認定シミュレーションをやってみる価値は
- おおよその介護の目安がわかります。
- 本番の認定調査で聞かれる74項目の質問内容を事前に知ることが出来ます。
それと、実際に介護が始まってから感じたのは、今の親の状態を客観的に確認できる、ということでした。

介護では、昨日できていたことが、今日はできなくなることが当たり前にあるんです
要介護認定シミュレーション使ってみた
3つのサイトの要介護認定シミュレーションに、介護保険を使っている要支援2の母の状態を入力してみました。
実際に、やってみた感想は

質問は、マーク方式で選択していくだけなので、難しくなかったわ
だけど専門用語だったり、主治医の意見書の部分は知る方法がなかったので予想するしかなく、その部分はモヤっと感が残っています。
その時の母の介護区分は「要支援2」だったけど、結果は「要支援1」

その後「要介護4」に介護区分の上がった母の状態を入力してみたら、判定結果は「要介護4」でした。
最後に要介護認定シミュレーションを使ってから、また一段階、母の状態が進んだように感じていました。
試しに、今の状態を要介護認定シミュレーションを使ってみたら
一次判定『要介護5』

「なんかしんどくなった」っていう感覚を視覚的にわかると、次に行動しやすくなりますね

そうなのよ。
今は、しばらく様子見て、区分変更申請を出すかどうか考えています
要介護認定シミュレーションで目安を知って何をする?

目安を知ることで、いろいろ対策が取れそうだけど、何から動けば良いのかな?

シミュレーションはあくまで目安だから、その結果をきっかけに、これからできそうなことをまとめておくわね
地域包括支援センターに相談に行く
要介護認定シミュレーションをやってみて「親に介護が必要かも」って思ったら、まずは自分の住んでる場所の地域包括支援センターで相談してみてください。
*地域包括支援センターとは
市区町村が設置する、高齢者のための総合相談窓口。介護・健康・手続き・認定申請から介護予防まで、専門職が幅広く、無料で相談にのってくれます。
早めに要介護申請を出しておくことは、その後の本格的に介護が始まったときに慌てずに済みます。
私も「まだ介護は必要ないかも」って思っていた母の要介護申請を出して、早いうちに介護保険を使っていたことが、その後の介護に役に立ってます。
私が住んでる地域の「総合事業」のサイトを参考にして、地域包括支援センターのことを書いた記事は、こちら
介護にかかる費用の予算計画を立てる
介護度の目安がわかれば、介護にかかる費用の予算も立てやすくなります。
介護度によって、介護保険で利用できるサービス量にも違いがあるからです。
| 介護度 | 月の支給限度額(目安) | 利用者負担(1割※) | 使えるサービスのイメージ |
|---|---|---|---|
| 要支援1 | 50,320円 | 5,032円 | 週1回の訪問介護、福祉用具レンタルなど |
| 要支援2 | 105,310円 | 10,531円 | 週1回の訪問介護、週1回のデイサービスなど |
| 要介護1 | 167,650円 | 16,765円 | 週1回の訪問介護、週2回のデイサービスなど |
| 要介護2 | 197,050円 | 19,705円 | 週2回の訪問介護、週2回のデイサービスなど |
| 要介護3 | 270,480円 | 27,048円 | 週2回の訪問介護、週3回のデイサービス、月1回の短期入所生活介護など |
| 要介護4 | 309,380円 | 30,938円 | 週3回の訪問介護、週3回のデイサービス、月1回の短期入所生活介護など |
| 要介護5 | 362,170円 | 36,217円 | 週4回の訪問介護、週4回のデイサービス、月2回の短期入所生活介護など |

月の支給額って何?

その月に、そこの介護度の人が使える介護サービスの上限の額になるの
例えば…
要介護1なら、167,650円分までが、介護保険の対象となるサービスの利用限度の目安です。
ここで注意してほしいのは、この金額が現金でもらえるわけではないということです。
*「支給限度額」という言い方をするので、お金が振り込まれると思われることがあります。

そのうち、私たちが実際に払うのは1〜3割なの
上限を超えて使った分は、全額自己負担になります。
もちろん、上限まで使わなければいけないわけでもありません。使った分だけです。

私は、要介護4になった母にはさまざまな介護サービスを使わせてもらっています
今、介護保険サービスを毎月30万円近く使っています。
それ以外にも、消耗品や病院代
食事は、冷凍宅食を使っています。

え、そんなに払ったらお母さんの貯金だけじゃ足りないよ

落ち着いて
介護保険サービスの部分の自己負担分は、所得に応じて1割~3割で良いのよ

具体的には?
※ 一定以上の所得(年金収入+その他の合計所得金額が280万円以上)の場合は2割、3割の負担となります。
くわしい基準表は[岡山市の解説ページ]で確認できます(基準は全国共通です)。
(実際の金額はお住まいの自治体やサービス内容によって異なります。最新情報は市区町村の窓口でご確認ください)
介護認定の結果にも納得できる
認定結果が、市区町村から郵送されてきて
その結果が、要介護認定シミュレーションの結果と変わらなければ、その結果に納得できるかもしれないし
もしも、大幅に違っていた場合は、不服申立てや区分変更申請という選択肢を検討しても良いですね。
介護認定が下りるまでの30日間に使えるサービス

要介護認定シミュレーションを使って、親に要介護申請出してみようかと思ってるんだけど

結果が出るまで30日かかるのよね

おおよそ30日ね。混み合う時期はもう少しかかることもあるけど、待っている間もできることはあるのよ
暫定ケアプランを作ってもらう
地域包括支援センターに相談に行って申請を出したあと、ケアマネジャーに暫定ケアプランを作ってもらうことで、結果を待たずにサービスを使える場合があります。
例えば

- 車椅子を借りる。
- 訪問介護を利用する。

何か、気になることがあれば窓口で聞いてみるといいわ
実際の認定でどれだけの介護度になるかは、届いてみないとわかりません。
暫定ケアプランが使えても、思っていた介護度にならなかった場合、支給額を超えての利用分は自費になります。
介護保険外のサービスを使う
他にも介護保険を使うには、いろいろ手続きが面倒な部分もあって時間がかかることがもどかしいです。

私も、母の介護が急に重くなって介護保険の再申請の結果が届くまでの間、使える介護サービスだけではしんどくって
私は、そのとき介護保険外の「イチロウ介護」を利用しました。
その時の体験記事は、こちら
まとめ『まず目安を知ることから』
要介護認定シミュレーションでわかるのは、あくまで目安です。
訪問調査も、主治医の意見書も、審査会も、家族には見えません。
それでも、母を3回測ってみて思ったのは、見当がついていると次の一歩が決めやすいということでした。
「まだ早いかな」で止まっていた頃の私に、いちばん必要だったのはこれだったと思います。
結果が「非該当」でも、それはそれで安心材料になります。
気軽に試して、親子で介護の話をするきっかけにしてもらえたらうれしいです。


でも実際は「介護保険を使ってサービスを受けられる、1か月の上限」を金額で表したものです。
要介護1なら、1か月に167,650円分までのサービスが介護保険の対象になります。