こんにちは。
私は、2年前に亡くなった父の最後に立ち会ったとき、初めて介護を経験しました。
父は、3週間ほどで亡くなりましたが……
その時、なかなか見てもらえる病院が見つからず高齢者の医療を、どう整えるのかを考えさせられました。
父が亡くなり2年くらい経った時、ひょんなことから、認知症の義母と暮らすことになり認知症介護に真剣に向き合うこと1年。

義母が納得できる形で、特養に送り出すことができました。
あれから、2年が経ち、立ち上がりが困難になった母の身体介護をしながら、「介護に関する情報」を発信しています。
実は、最近、車椅子の生活になった要介護4の母に介護保険を使った、訪問介護サービスを使いました。
それと同時に、介護保険外サービスの訪問介護で、介護認定が決まるまでの時間を乗り切りました。

その時、介護保険では訪問介護のヘルパーさんの年齢までは選べなかった。という経験をしました。
ですが、介護保険外サービスを利用したときは、「どんな感じのヘルパーさんにきて欲しいのか」担当者の方に伝えることができました。
この記事では、私がその時利用した「イチロウ介護」について、良かった点や気になった点も載せました。
興味にある方は最後まで読んでもらって、親の自分にも希望に合ったヘルパーさんの見つけ方を探してください。
訪問介護のヘルパーは、なぜ高齢の方が多いのか
職場の自販機でコーヒーのボタンを押して、待っていると……後ろから、いつもの元気な声が聞こえて来た。

トメ子さん、お疲れさまです!

はい、お疲れ様……!
あれ、どうしたの。浮かない顔して

親の介護認定が決まって、訪問介護のヘルパーさんに来てもらうことになったんだけど……

それで、どうしたの

来てくれたヘルパーさんが、かなりの年配の人で、ちょっと心配になっちゃって
訪問介護員の65歳以上の比率は、他の職種の約2倍
資料:公益財団法人介護労働安定センター【令和4年度「介護労働実態調査」結果の概要について】
厚生労働省の調査によると、訪問介護員のうち65歳以上の割合は約26.3%。これは他の介護職種と比べても約2倍の高さです。
なぜかというと、訪問介護は「一人で利用者の自宅に行く」仕事です。

施設介護と違って先輩がそばにいないし、予期しない状況への対応を一人で判断しなければならないことも多い。
そのため、経験を積んだ年配のヘルパーさんが重宝される傾向があります。
また、訪問介護の仕事は「午前中に何件か回って、午後はまた別のお宅へ」という移動の多い働き方のため。
育児や家事と両立しながら働くには、時間の融通がきかず、若い世代が長続きしにくいという現実もあります。
つまり、若いヘルパーが来ない理由は、訪問介護業界全体の構造的な問題なんです。

それでも、若いヘルパーさんが居ないわけではないので「合わない」って、感じたらケアマネさんに相談するといいわ。

だけど、気になったのは、それだけじゃなくて

あぁ、もしかしてサービスの内容のこと?

そうなんです。
何ができて、何ができないのか、よくわかってなくて

最初はみんなそうよ。
一度、ちゃんと整理しておきましょうか
訪問介護|出来ること・出来ないこと
訪問介護でやってくれることは、利用者本人の、日常生活を支えるケアプランに沿って行われます。
実際、どんなサービスをしてくれるのか簡単にまとめました。
訪問介護の3類型(早見表)
| 類型 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 身体介護 | 利用者の体に直接触れて行う介助 | 食事・排せつ・入浴の介助、着替え、起床・就寝のお手伝い、体位変換、移動の介助、服薬介助、見守り |
| 生活援助 | 日常生活を送るための家事支援 | 居室の掃除、洗濯、調理と配膳、買い物代行、薬の受け取り、シーツ交換 |
| 通院等乗降介助 | 通院などの乗降の介助 | 車への乗り降りの介助、乗車前・降車後の移動介助 |
※具体例はあくまで一般的なものです。利用者の状態やケアプランの内容によって、対象になる行為は変わります
「これは頼めるかな?」と迷ったら、まずは担当のケアマネさんに相談して下さい。
訪問介護を利用するには

訪問介護を受けるためには、要介護認定が必要です。
申請から認定が降りるまでは、1ヶ月くらいはかかるので気になり出したら早めに相談しに行くことをお勧めします。
訪問介護を介護保険で利用できるのは、要介護1〜5の認定を受けた方です。
要支援1・2の方は、市区町村が運営する「総合事業(訪問型サービス)」を使うことになります。
サービスの内容や利用回数の上限は自治体ごとに異なるので、お住まいの市区町村の地域包括支援センターで確認してみてください。
おおよその介護の必要性が分かる自己判断ツール「要介護認定シュミレーション」の記事はこちら
〈要介護認定シミュレーションを利用して親の介護の目安を知ろう〉
💡 補足
訪問介護で受けられるサービスの具体的な提供時間や対象の範囲は、事業所によって運用に差があります。「こんな事、頼めるのかな?」と思ったら、まずケアマネさんに相談してみるのが確実です。
※介護保険の制度は改定されることがあるため、最新の情報は厚生労働省や市区町村にご確認ください。
(出典:厚生労働省「訪問介護」社会保障審議会介護給付費分科会 第220回資料1 令和5年7月24日)
知っておきたい、訪問介護でできないこと
公的介護保険の訪問介護では、一般的に対象外とされていることがあります。
- 同居家族がいる場合の家事支援(身体介護は対象になることが多い)
- 庭の手入れや花の水やり、ペットの世話
- 大掃除、窓のサッシ磨きなど、日常的とは言えない範囲の家事
- 利用者本人以外への家事(家族の食事を作る、家族の洗濯物を干すなど)

こういうのは「日常生活を送るために必要な範囲」を超えてるって判断されることが多いのよ

そういうことなんですね

詳しいことは、担当のケアマネさんか、地域包括の人に 「こんなこと頼めますか?」って聞くといいわよ
私が訪問介護を使って |よかったこと・気になったこと

実際、トメ子さんはお母さんのことでサービスを使っていたんですよね

ええ。退院後のお母さんの状態がわからなかったので、 毎朝30分着替えなどを手伝ってもらっていたわ

30分でも、来てもらえるのって助かりますよね

そうなのよ。本当に助かった部分も大きくてね。
トメ子さんは、少しためらって、間を置いてから続けました。

ただ、使ってみて「ここは、ちょっと……」っていう気になることもあったのよ
※ここからは、私の実体験から個人的な感想を含んでいます。 参考程度に、さらっと聞き流してくださいね。
生活リズムと訪問介護のヘルパーさんの出勤時間の食い違い
介護保険の訪問介護は、時間帯によって料金に違いがあります。
- 日中(通常の時間帯): 08:00 〜 18:00
- 夜間・早朝: 18:00 〜 22:00 および 06:00 〜 08:00(基本報酬の25%増)
- 深夜: 22:00 〜 06:00(基本報酬の50%増)

仕組みの上では早朝や夜間も対応できるんだけど、 実際には早朝や夜間に対応してくれる事業所さんは少ないみたいなのよね

朝早くとか、夜遅くに対応してもらいたくても、なかなか難しいんですね

そうなの。母は5時くらいから目が覚めていたのだけれど、 ヘルパーさんの都合で8時30分までベッドで寝かせたままだったから

えっ、5時から8時30分まで……。それは結構長いですね

夜間はパットもおむつも交換しないから、さすがにね。
結局、私がパットの取り替えや交換をすることも多かったのよ。

それって、ずっと続いていたんですか? それともどこかで変わった?

実は……
私が訪問介護を辞めた理由
私が、母に訪問介護をつけた理由が、急な体調の変化でした。
その時の様子は、別記事に詳しく書きました。
〈【体験談】要支援2の母が立てなくなって介護の負担が重くなった1ヶ月〉

入院は、前から決まっていたんですが、この1ヶ月を家族だけで支えるには本当に過酷でした。
(主人はいたけど、ほとんど負担は私一人だったので)
退院してからは寝たきりも覚悟していたので、訪問介護を入れた一番の理由は 「排便の処理」を任せたかったから。
ただ、退院が決まる頃には、ポータブルトイレが使えるくらいまで 母の状態が回復していたんです。
〈突然歩けなくなった親のトイレはポータブル|自宅のどこで洗う?【体験談】〉
そんな流れで、2ヶ月は訪問ヘルパーさんに来てもらっていましたが、 ある日「もう卒業してもいいかも」と思える日が来ました。
その時の気持ちを、Threadsに書いたところ、 私が思っていた以上に多くの方が共感してくださいました。

同じような気持ちで介護をされている方がたくさんいるんだな、と感じた投稿です。
@sandanbara89 の投稿より
今日で介護ヘルパーさんの利用を辞めます。
理由は、バッド理由ではありません。
- お母さんの状態が良くなって、手が掛からなくなったから
- 私が、無理しなくても回せる様になったから
- 限られた介護保険の点数をショートステイで使おうと思ったから
あと、訪問ヘルパーは、家族の予定で予定が組めるわけじゃなく、ヘルパーさんの予定で来てもらえる時間が組まれるから
訪問ヘルパーさんには、お母さんが退院してきたとき、要介護が4になって負担が増えたときに 利用して 凄くラクになって 感謝しています。
生活を元に戻す期間、助けて頂き、ありがとうございます🙏
160+ いいね

お母様、体調が良くなられて良かったですね。
だけど、トメ子さん、訪問介護の方が来て体勢がととのうまで、どうされていたんですか?

それがね、一番大変な時は要支援2の使える範囲では足りなくて。

急に状態が悪くなって、介護の体制が整うまでは時間がかかるのよね。
そんな時、私が頼ったのは『もう一つの方法』なの。

え、それなんですか?
訪問介護で、希望のヘルパーさんに来てもらう方法
ここからは、介護保険では希望のヘルパーさんや、希望の時間帯に頼みにくい
介護保険の穴を、埋めてくれる方法を紹介します。

私が、一番困った時、介護保険と並行して利用したのが、介護保険外サービスの「イチロウ介護」なの

イチロウ介護?
介護保険外サービスって、初めて聞いたんですがどんなものなんですか?
介護保険外サービス|最近広がる、もう一つの選択肢
公的介護保険だけでは対応しきれない部分を補うものとして、「介護保険外(自費)サービス」を選ぶ方が、少しずつ増えてきています。
厚生労働省も、介護保険外サービスを積極的に活用することで、高齢者の生活の質向上が図れるとの見解を示しています。
厚生労働省〈介護保険と介護保険外サービスの組み合わせを提供する場合の取り扱いについて〉
介護保険のサービスには、次のような制約があります。
介護保険では対応してくれない場面
- 同居家族がいる場合の家事支援が対象外になることがある
- ペットの世話や庭仕事、大掃除など、日常生活の範囲を超えるものは対象外
- 利用時間や対応時間に制限がある
- ヘルパーさんの希望(年齢など)が出しにくい
介護保険外サービスは、こうした制約に縛られず、柔軟に対応できるのが特徴です。
たとえば
介護保険外を使って対応してくれる場面
- 時間の柔軟性:早朝・夜間・深夜・休日にも対応
- 内容の柔軟性:介護保険の枠を超えた家事、ペットの世話、外出付き添いなど
- ヘルパーの希望:年齢や性別など、希望を出せる場合がある
- 急な依頼:即日や数日で対応してくれることも

だけど、全額自己負担になるので、使う際はライフプランを気にした方がいいわね

今の介護保険をベースに、もしもの時の保険として知っておくのはアリかもね
こんな時に、選択肢の一つとして、知っておくと心強いサービスになります。
- 介護保険の限度額を使い切ったとき
- 「仕事と介護を両立したい」というとき
- 「家族の休息時間を作りたい」というとき
(参考:イチロウ介護「オーダーメイドの介護サービス」)
訪問介護『イチロウ介護を利用して』

で、イチロウ介護を利用されたんですね。

そうよ。ちょうどイチロウ介護に電話したのは、母の状態が急変していた時で
「今週中に誰かに来てほしい」という状況だったから、迷ったけど、一応電話してみることにしたの。
電話口のスタッフさんの対応は、落ち着いていて丁寧でした。
状況を話すと「明日にもヘルパーの手配が可能です」と言われて、専用の申込サイトから、登録と新規予約をする方法を教えてもらいました。

電話での申し込みはできないんですか?

パソコンやスマホの操作が苦手な方には、郵送やFAXで書類をやり取りして登録する方法もあるから、聞いてみるといいわよ
オペレーターの方に
「私は、パソコンの操作が苦手です」と伝えてもらったら、即時対応してくれます。

それなら、パソコンの苦手な私でも安心して使えそうです。
イチロウの訪問介護を利用して『良かった点』

それで、イチロウ介護からは、どんなヘルパーさんが来てくれたんですか?

来てくれたのは、40代くらいの女性の方で清潔感があってハキハキしてて

顔を見て「安心した」っていうのが、正直な気持ち
身体が麻痺した母の着替えは、思っていたより大変でした。
服が、硬い紙のように腕を通そうとしても引っかかってしまします。

お母さん:「痛ーい」
私:「ごめん。どこをどうやって着替えさせたら良いのか(泣)
その時、イチロウ介護のヘルパーさんが

麻痺した方の腕から、始めたら……ほら、スムーズに通るでしょ
って、教えてくれて
いきなり、全介護が必要になって、知識もなく、誰に聞いて良いのかもわからない。
だけど、気軽に頼めて、すぐに介護のプロが自宅で介護のレクチャーをしてくれる。
これほど、ありがたいことは無かったです。

何回か利用して、同じ方に来てもらったんですか?

そこが、イチロウの良いところなのよ。
一度、気に入ったヘルパーさんには、何度も指名してきてもらうことが出来るのよ

だったら、若いヘルパーを指名して、毎回きてもらうことも可能ですね。

詳しいことは、下にリンクを貼っておいたので、そちらの相談フォームから聞いてみるといいわよ。

だけど、しつこく勧誘されたり、メールも大量に送られたりしたら困るわ

私の場合は、そんな事なかったけど、気になる点もあったから下にまとめておくわね
イチロウの訪問介護を利用して『気になった点』
全国対応ではない(現時点では8都道府県): 利用できるエリアが限られています。
地方にお住まいの方は対応エリア外の可能性があるので、まず確認が必要です。
指名料がかかる(330円): 同じヘルパーさんを指名したい場合、1回につき330円の指名料がかかります。
金額的には小さいですが、知っておくと安心です。
料金が高い: イチロウ介護は、介護保険外サービスの会社です。
介護保険とは違い自由度が高いけど全額自己負担になります。
私は「今すぐ誰かが必要」で「質にこだわりたい」という場面で使ったから、期待値のズレもなかったわ。

使う場面を選べば、本当に心強いサービスだと思います。
介護保険+「介護保険外サービス」も取り入れて

今日は、いろいろ教えてもらってありがとうございました。
最初は「若いヘルパーさんが来ない」ってモヤモヤしていたけど、なんだか気持ちが軽くなりました。
豆子がスッキリした笑顔をトメ子に向けてくれた。
トメ子は「それは良かった」と笑顔で返して、続けて

介護保険って、本当に素晴らしい制度なの

ただね、介護保険は「みんなのため」に作られているから「うちだけの事情」には、どうしても応えきれない部分があって……

早朝に来てほしい、とか、若いヘルパーさんがいい、とか……
一旦、呼吸を整えて、トメ子が続けます。

そう。それは制度が悪いんじゃなくて、全体を支えるための仕組みだから仕方ないことなのよ。

だからね、私はこう考えているの。
「介護保険をベースにして、足りない部分をイチロウ介護のような保険外サービスで補う」って。
介護は一人で抱え込むものでも、自分を犠牲するものでもない。と私は思います。
使える制度やサービスを知っておいて、自分の家に合った組み合わせを見つけて下さい。

訪問介護と並んで、介護が始まると困るのが「通院の移動」
車椅子になった母の通院で、私が実際に使った介護タクシーの仕組みと体験談を別の記事にまとめたから、参考にしてみてね。
このように、このサイトでは介護を支える人たちの暮らしが、少しでも良くなる情報を発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

