自宅での介護が始まったとき、負担を減らすために「訪問介護」を考える方は多いと思います。
でも、実際に何をやってもらえるのか。わからないまま相談に行く方も、多いのではないでしょうか。
この記事は、私が訪問介護利用した時の体験談です。
私は、要支援2から要介護4に上がった母に訪問介護を利用しました。

やってもらっていたのは、母の着替えと朝の準備でした。
母は、朝5時には目を覚ましていました。
でも、母のケアプランではヘルパーさんが来られるのは、8時30分から

利用できるのは30分間でした
訪問介護は、ケアプランに沿って、決められたことしかやってもらえません。
それでも、退院直後の助かった部分は、本当に大きかったです。
ですが、3ヶ月使ってみたものの、生活リズムが合わずにやめました。

今は、訪問介護を上手に使うコツは2つだと思っています
「ケアプランに合わせて生活リズムを変えられるか」
「それとも、他の介護サービスを組み合わせて、訪問介護の隙間を埋めるか」
私は、介護保険の手続きが間に合わなかった時期に、介護保険外サービスを使いました。
そのときの料金は〈イチロウ介護を1ヶ月使ったリアル料金〉で公開しています。
実際利用して訪問介護が合わないと感じたこと
母に訪問介護をつけようと考えた理由は

入院中は寝たきりだった母が、どこまでできるのかがわからなかったので

何を手伝ってもらおうと考えていたんですか?

主に、排便の介助です
ですが、人の排泄のリズムが、予定通りにいかなくて……
入院初日から寝たきりに
高齢者は、何があるわけでもないのに、急に悪くなることがあります。
母も脳腫瘍の影響もあり、身体の麻痺が進んでいきました。
自宅での暮らしにも介護が必要になってきました。
その時の様子は、別記事〈【体験談】要支援2の母が立てなくなって介護の負担が重くなった1ヶ月〉で書きました。
ちょうど、介護区分を変更申請してる間、いつもの脳腫瘍の治療で入院することになりました。
入院初日から、ベッドで寝たきりに
食事も排泄もベッドで行うようになっていました。
【退院1週間前】母はスライドボードを使えるまでに回復
入院してからも、三日に一度は様子を見に行ってました。
あまり変わり映えせず、話しかけても上手く言葉にできない状態が続いていて、あと1週間で退院という頃。
自宅での介護体制を、ケアマネさんが組んでくれました。
母には、要介護4の判定が出ていました。
ベッドでの介助を想定して、訪問介護では「おむつ替え」を中心にしたケアプランが組まれました。
ですが、退院前カンファレンスで
リハビリを頑張った母は、自分で腰を浮かすこともできるようになり、スイスイとスライドボードを使って車椅子に
そのまま、病院のトイレに行って用が足せるようになっていました。
[退院3日前]複数の事業者と契約
母の在宅での暮らしを支えるために、ケアマネさんが用意してくれたのは訪問介護の他に
訪問看護・訪問リハビリ・週3日のデイサービス・月1回のショートステイ・訪問医療です。
複数の事業者さんと、丸一日かけて説明を聞いて、契約書にサインしていきました。
そして、訪問介護で「何をやってもらうのか」決める段階になって、私が手伝って欲しい「排便の介助」のタイミングに合わせるのが難しいことに気がつきました。
【訪問介護を卒業した日】ずっと引っかかっていた「時間の壁」
そんな流れで、退院後の3ヶ月は訪問ヘルパーさんに来てもらっていましたが、 ある日「もう卒業してもいいかも」と思える日が来ました。
その時の気持ちを、Threadsに書いたところ、 私が思っていた以上に多くの方が共感してくださいました。

同じような気持ちで介護をされている方がたくさんいるんだな、と感じた投稿です
@sandanbara89 の投稿より
今日で介護ヘルパーさんの利用を辞めます。
理由は、バッド理由ではありません。
- お母さんの状態が良くなって、手が掛からなくなったから
- 私が、無理しなくても回せる様になったから
- 限られた介護保険の点数をショートステイで使おうと思ったから
あと、訪問ヘルパーは、家族の予定で予定が組めるわけじゃなく、ヘルパーさんの予定で来てもらえる時間が組まれるから
訪問ヘルパーさんには、お母さんが退院してきたとき、要介護が4になって負担が増えたときに 利用して 凄くラクになって 感謝しています。
生活を元に戻す期間、助けて頂き、ありがとうございます🙏
160+ いいね
理由をいくつか書きましたが、最後のひとつは、使い始めた日からずっと引っかかっていたことでした。
訪問介護のできること
訪問介護でやってくれることは、利用者本人の日常生活を支えるケアプランに沿って行われます。
実際、どんなサービスをしてくれるのか簡単にまとめました。
(出典:厚生労働省「訪問介護」社会保障審議会介護給付費分科会 第220回資料1 令和5年7月24日)
訪問介護の3類型(早見表)
| 類型 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 身体介護 | 利用者の体に直接触れて行う介助 | 食事・排せつ・入浴の介助、着替え、起床・就寝のお手伝い、体位変換、移動の介助、服薬介助、見守り |
| 生活援助 | 日常生活を送るための家事支援 | 居室の掃除、洗濯、調理と配膳、買い物代行、薬の受け取り、シーツ交換 |
| 通院等乗降介助 | 通院などの乗降の介助 | 車への乗り降りの介助、乗車前・降車後の移動介助 |
※具体例はあくまで一般的なものです。利用者の状態やケアプランの内容によって、対象になる行為は変わります
「これは頼めるかな?」と迷ったら、まずは担当のケアマネさんに相談して下さい。
訪問介護を利用するには
介護保険を使った訪問介護を利用できるのは、要介護1〜5の認定を受けた方です。
要支援1・2の方は、市区町村が運営する *「総合事業(訪問型サービス)」を使うことになります。
*《【総合事業(訪問型サービス)】を使って自分らしく生きる》
サービスの内容や利用回数の上限は自治体ごとに異なるので、 お住まいの市区町村の地域包括支援センターで確認してみてください。

訪問介護って、急に「明日から来てください」って頼めるものなんですか?

それが、そうはいかないのよ
介護保険で訪問介護を利用するには、まず『要介護認定』を受ける必要があって、 申請から認定が降りるまで1ヶ月くらいかかるの

1ヶ月……思ったより時間がかかるんですね

だから「そろそろ心配だな」と思い始めた段階で、 早めに動いておくことが大事よ
いざというときに慌てないためにも、早めに相談しに行くことをおすすめします。
訪問介護ができないこと
介護保険の訪問介護では、一般的に対象外とされていることがあります。
- 同居家族がいる場合の家事支援(身体介護は対象になることが多い)
- 庭の手入れや花の水やり、ペットの世話
- 大掃除、窓のサッシ磨きなど、日常的とは言えない範囲の家事
- 利用者本人以外への家事(家族の食事を作る、家族の洗濯物を干すなど)

こういうのは「日常生活を送るために必要な範囲」を超えてるって判断されることが多いのよ

そういうことなんですね

詳しいことは、担当のケアマネさんか、地域包括の人に 「こんなこと頼めますか?」って聞くといいわよ
まとめ)訪問介護は「決めた枠」の中で動くサービス
もしも、あのまま母が寝たきりになりベッドでの暮らしが始まっていたら、当初の予定通り、1日の中におむつ交換という作業を訪問介護でやってもらっていたと思います。
退院後、母の容体は落ち着いていましたが、高齢者は状態が急に変わることもあるので、しばらく訪問介護を続けた決断も良かったと思います。

ですが、暮らしのリズムに合わないものを使い続けなくても「別に良いのではないのか」とも思うんです
訪問介護は、ケアプランに沿って日常生活を支えてくれる心強いサービスです。
ただ、時間帯や対応範囲に制限があるのも現実です。
早朝や夜間の訪問は、料金が25%増しになります。
仕組みの上では頼めますし、実際に6割以上の事業所が対応しています。
ただ、ケアマネさんから紹介があっても断る理由の1位は「人員不足で対応が難しい」で、9割を超えています。
(出典:厚生労働省「訪問介護」社会保障審議会介護給付費分科会 第220回資料1 令和5年7月24日)
まずは地域包括支援センターや担当のケアマネさんに相談してみてください。
その上で、訪問介護では対応できないところは介護保険外サービスを利用していくことも、選択肢のひとつになるんじゃないでしょうか。
母の状態が重くなって、介護の体制が間に合わなかった時期を支えてくれたのが「イチロウ介護」でした。
⇨イチロウ介護サービス無料相談フォーム
受付:Webで24時間。電話で毎日9時〜18時
※介護保険の制度は改定されることがあります。最新の情報は厚生労働省や市区町村にご確認ください。

