ばあちゃんの為にと、お風呂のリフォームを考えていたトメ子さん。
パソコンでいろいろ調べてみたけれど、検索の仕方によっては、思っていた情報にうまく辿りつけなかった。
広告記事に引っ張られて、必要以上の工事をしてしまっていたかもしれない…。
そんな不安を感じたタイミングで、いつも頼りにしているケアマネさんから、こんなアドバイスをもらいました。

先々のことを考えると、改修にお金をかけすぎない方が安心ですよ
その一言で、浴室全体のリフォームは思いとどまり、最終的に手すりの設置だけに決定。
市の補助金制度も活用したおかげで、ばあちゃんの自己負担は、なんと3,600円で済みました(※1割負担)。
「今後の介護で、何にいくらかかるか分からない」──そんな将来のためにも、暮らしとお金の基本は知っておいて損はないなと実感しました。
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介護用の手すりには、今回のように補助金を使った設置のほかにも、もっと手軽に取り付けられるタイプもあります。
詳しくはこちらの記事でまとめています👇
”88歳のばーちゃんの為の【お風呂に介護用手すり】のある暮らし”
突然の義母との同居、戸惑うことばかり
今年で米寿88歳になる義母(ばーちゃん)は、もともと義姉の家で暮らしていました。
ところが、姉の家に遊びに行った時に甥っ子のたつやに

おっちゃん、ばあちゃん連れててくれないかな
そんな一言から、私たち夫婦とばあちゃんの同居が始まりました。
親との同居は、これが初めてです。
一緒に暮らしてみて、ばあちゃんのもの忘れや混乱の様子は想像以上で、認知症がだいぶ進んでいるのかも…と感じました。
それに加えて、足腰の弱り具合も、想像以上でした。
お風呂で転ばないか心配はしていたものの、夏のあいだはシャワーだけでなんとか乗り切れていました。
だけど、秋の深まりと共に

そろそろ湯船に浸かって温まりたいよね
と思うようになっていた頃、
ばあちゃんが、ちょっとした段差でつまづいて膝を擦りむいてしましました。
もし、一人でお風呂の中で転倒したら….(汗)
家のお風呂は昔ながらの作りなので、高齢のばあちゃんにとって今の湯船をまたぐことが大変だと実感しました。
自宅での転倒リスクは、思っている以上に高いと言われています。
実際に、政府広報オンラインでも高齢者の家庭内事故の多くが転倒・転落によるものだと紹介されています。
自宅の介護用リフォームを考えた時
そこで、昔、実家の母が、介護保険を使って、お風呂のリフォームをした話を聞いていたので、

一度、お風呂の事、ケアマネさんに相談してみようよ。

でも、お風呂のリフォームになると相当金かかりそうだな。
一般に、どういう方法が有るのか調べました。
【検索の落とし穴】広告の波にのまれそうになった
検索にも意外とコツがあるんですね。
私自身が「介護用お風呂のリフォーム」と検索してみて気づいた点や、引っかかりそうになったポイントを、まとめてみました。
「介護用 お風呂 リフォーム」で検索→上位はスポンサーばかり
パソコンで「介護用お風呂のリフォーム」と検索してみると、上位に出てくるのは “スポンサー” 表記のついた広告記事ばかり。

何も考えずにクリックすると、自然とそれを読んでしまいますよね。
リフォーム会社にとっては、クリック1回にお金をかけてでも、ひとつの契約が大きな売上につながるので、広告にお金をかけるのは理にかなっています。
でも、検索のコツを知らないまま、なんとなく表示された記事を見てしまうと――
つい「いいかも!」と買いたくなっちゃうんです。
……はい、私もその一人でした(笑)。
【思わぬ安心】ポンプ屋さんのサイトに感じた誠実さ
そこで、“スポンサー”の付いていない、上位表示された記事をクリックしてみました。
そこにあったのは、意外にもポンプ屋さんの記事。
読んでみて驚いたのは、その内容がとても誠実で、押しつけがましさがまったくなかったことです。
「資料を送ります」とか「まずは無料相談を」といった営業感もなく、自分の個人情報を入力するような場面もありませんでした。
こんなサイトもあるんだな…と、少し安心しました。
私が検索の中で安心感を覚えた、ポンプ屋さんのホームページはこちらです(アフィリエイトリンクではありません)。

検索も大事、でも“相談”の価値はもっと大きい
「介護用お風呂の手すり」や「高齢者 お風呂」などで検索すると、いろいろな情報が出てきますが、「リフォーム」という言葉を入れないほうが、求めている現実的な情報にたどり着きやすいと感じました。
ただ、いろいろ調べた結果、最終的に我が家のお風呂をどうリフォームするかを決めたのは、信頼しているケアマネージャーさんの意見でした。
自分で調べて知識を得ることはとても大切ですが、情報の正確さや「うちの場合」に合っているかどうかを見極める目を持つことも、それ以上に大切なのかもしれません。
【補助金で安心】お得に介護用手すりを設置!9割得した体験談
早速、ケアマネさんに電話しました。

ばあちゃんのお風呂、どうリフォームすればいいか相談に乗ってもらえますか?
最初は全体リフォームを検討。でも実際はここに落ち着きました
私が最初に考えていたのは、浴室全体のリフォームでした。
自費で行うとなると、相当な金額が必要になるので、
「補助金を使ったらどれくらい安くなるのか?」と、ケアマネさんに相談しました。
- 費用の9割が補助されて、自己負担は1割になります。
- この工事は最大20万円までが対象なので、補助金は最大18万円までです。
- この制度は明石市独自のもので、他の自治体では内容が異なることがあります。
気になる方は、お住まいの市区町村の窓口で確認しておくと安心ですよ。
そして最終的に私は、ケアマネさんのアドバイスを受けて、

先々のことを考えると、改修にお金をかけすぎない方が安心ですよ
と言われ、浴槽全体の工事は見送り、浴室内に手すりを設置することに決めました。
プロの目線で分かった「手すりはここ!」本当に使える設置場所
①自分だけなら気づけなかった
「私だけなら、入り口のドア付近と浴槽の横ぐらいに…って思っていました。でも、プロ(福祉用具専門相談員 or ケアマネ or OT/PT)が見たのは全然違う場所でした。」
→ 例:
- 濡れた床で滑りやすい場所
- 洗い場から立ち上がる時に掴むところ
- 浴槽から出る時に片手になることへの配慮
②動作を見てアドバイスしてくれた
「実際にお風呂の中で立ったり座ったり、動きを見ながら『ここに手すりがあると、無理なく動けますよ』とアドバイスをもらいました。」
ばあちゃんは認知症が進んでいるので、

こんな事しなくて良いのに!勿体無い
って怒るかも…と、ちょっと心配していました。
でも当日は落ち着いていて、業者さんの言う通り、立ったり座ったりと、ちゃんと協力してくれました。
介護リフォームの支払い方法は2つ
では、最終的に私が今回支払ったリフォーム代は
ばーちゃんは1割負担なので実質負担は3,600円で済みました。

90%オフにしてありがたいです
後から聞いたのですが、負担金を納める方法は2種類あって、市によって違うそうです。
- 受領委託払い
- 償還払い
2つの支払い方法を説明します。
⒈受領委託払い
私の住んでる市は受領委任払い 簡単に言うと患者さんは窓口で自己負担金だけ収めれば良い。という保険制度
⒉償還払い
そして、もう一つは償還払いです。こちらは、先に患者さんが全額自己負担して支払い、後日、払い戻してもらう制度です。
個人的な感想ですが、受領委任払いの方が、利用者としては負担の少ない制度だと思うので、全ての市町村で使用して貰えたら良いのになー。って思いました。
将来掛かる介護費用を考えて、今、いくら使えるか、知る事も大事
まとめとして、
将来が見えないからこそ、今回大規模な修繕をしなくてよかったと思います。
介護って、どれくらいお金がかかるのか誰にも正解がわからないものですよね。
だからこそ私は、最初から大がかりなリフォームに踏み切らなかったことが、結果的に良かったと思っています。
手すりの設置も、まずは「最低限・必要な場所だけ」。
今後、もし介護度が上がってきたときにも、本当に必要なところにお金を回せるようにしたいから。
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ここまで、お読み頂き、ありがとうございました。
三段腹トメ子
