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認知症介護|義母の愚痴にどう向き合い、自分を守ったのか

母と暮らす
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今日もまた、ばあちゃんと主人の大声が響いています。

主人
主人

「帰るって、どこに帰るんや」

ばーちゃん
ばーちゃん

「どこでもええ。ここにおったらトメ子に迷惑なるやろ」

……いやいや、そんなこと言わんといて、

トメ子
トメ子

「ばあちゃん、どこにも行くとこないんやで」

そしたら、ばあちゃんがバチンと反応して、

ばーちゃん
ばーちゃん

あんたは関係ない!そうやってすぐ親子の会話に入ってきて。怖い女やな!

……はい、出ました。怖い女。

義母(ばあちゃん)を引き取って、

病院では、アルツハイマー型認知症と診断されてから、数ヶ月過ぎました。

義母は、ちゃんとしてる人なので、何でも、ちゃんと知っておきたい。と思ってます。

だけど、病気のせいで、今、言ったことも忘れてしまうので話が噛み合わず。

その事で、不安が膨らんで、口にしなくても良いような事を投げかけてくるのだと思います。

初めの頃は、その事を私自身が理解出来ず、言い合いになり、自分を守る行動を取っていました。

認知症介護をしてて、自分を保つために取った行動を記録がてら紹介します。

良かったら、最後までお付き合いください。

認知症の義母の愚痴を聞かされる毎日

義母(ばあちゃん)を引き取って、

病院では、アルツハイマー型認知症と診断されてから、数ヶ月過ぎました。

「またその話?」が口癖になるほどのループ

ばあちゃん
ばあちゃん

私なんか、もうおっても邪魔なだけやろ?

「トメちゃんが、心配してくれてるのはわかるけど、ばあちゃん大丈夫や!」

トメ子
トメ子

何が大丈夫やねん!

「ばあちゃんなんか死んだらええねん」「もう、ええからほっといてくれるか」

こんな言葉を、何度も、何度も聞かされる日々。

「薬、飲んだんか?」「今日は、デイ行く日か、いかん日か?」

一度だけならまだしも、認知症のばあちゃんは、同じ話を朝から何十回も繰り返します。

ついに私も、限界が来てしまって――

トメ子
トメ子

その話、朝から何十回聞かされてるんやけど

つい口に出してしまった。すると、

ばあちゃん
ばあちゃん

……ごめんよ。もう喋らへんから、許してくれるか?

「ちょっと言い過ぎたかな」なんて思ってたら、次の瞬間には、「ばあちゃん、今日はデイに行く日か?」(笑)

はっきり言って、ばあちゃんに何か期待しても無理なんです

今のばあちゃんが変わることは、99%ない

認知症になる前からばあちゃんは、周りの人と自分を比べては、不満や文句を口にするタイプでした。

ばーちゃん
ばーちゃん

〇〇さん所の息子さんは、帰るたびに5万円渡してくれるんだって

それ、どこ情報?と突っ込みたくなるような話を、真顔で言ってきます。

そして最後には、必ずこう締めるんです。

ばーちゃん
ばーちゃん

私は誰にも迷惑かけたくないから、早う死にたいわ

正直、聞いてるこっちはぐったりです。

今思えば、そのころから「言葉で人を動かそうとするクセ」があったのかもしれません。

そして、そのまま認知症が進行して――

今では、“ばあちゃんが変わる可能性”は、限りなくゼロに近いと私は思っています。

だから私は、ばあちゃんを変えようとは思いません。

その代わり、自分の心が壊れないようにする方法を探すことにしました。

トメ子が、ばあちゃんを相手に心を保つ方法3選

①ばあちゃんは、記憶は忘れても感情は残っています。

トメ子
トメ子

さっき、言うたでしょ?

つい、言ってしまいそうになります。

でも、そんなふうに“正しさ”で返すと、ばあちゃんは不安になったり、興奮したりして、

愚痴や思い込みが止まらなくなるんです。

だから私は、ばあちゃんの“都合のいい記憶”に付き合うことにしました。

「ちょっと声が小さかったから、聞こえなかったのかな〜」
「今日はデイに行く日だよ〜、安心して」

そうやって返すだけで、その場が穏やかに流れることもあるんです。

②ひたすら、好きなことに没頭する。

ばーちゃん
ばーちゃん

早く、家に帰してくれ。

「財布がなくなった」

「お前が、義姉(ゆりえ)を追い出したんやろ!」

認知症の症状で凶暴化していた時期、私はひたすら、スマホゲームに没頭してました。

編み物もしました。

手を動かしてると、心も少し落ち着くんです。

“今すぐ解決できない言葉”から、意識をそらすこと。

それだけでも、自分の心を守る方法になるんです。

③たまには、友人と食事に行ったり、映画を見たりしました。

介護中だからって、やりたいことを全部我慢する必要はありません。

デイサービスや主人に頼んで、月に2〜3回は外に出るようにしています。

去年は、友人たちとUSJにも行きました♪

「楽しんでええねん」
「私が笑って帰ってくる方が、家の空気がいい」

そう思えるようになってから、少しずつ肩の力が抜けました。

「将来、認知症になったとしても、自分が自分らしくいられる為に」

私も、いずれは年相応に、認知機能がゆっくりと低下していくと思います。

父もそうでした。祖母もそうでした。
そして、今、一緒に暮らしている母も。

だから私は、いざその時がきても、必要以上に怖がらずに、受け入れられる自分でいたいと思っています。

年をとることは、悪いことじゃない。

でももし、心が不安定になったとしても――
周りにいる人たちの助言に耳を傾けたり、
「ありがとう」「ごめんね」が言える自分でいられたら。

それだけで、きっと“老いていく自分”とも、うまく付き合っていける気がします。

口癖を治すだけでも、

トメ子
トメ子

ねぇ、あなたはいつも、自分がどんな“口癖”を言ってるか、答えられますか?

私は以前、よくこんなことを口にしていました。

「どうせ私なんか」
「私には無理やし」
「結局、トメ子の言うことなんて、誰も聞きたくないんやろ」

そんなふうに、自分を下げる言葉ばかりが出ていた時期がありました。

でも、ばあちゃんを毎日見ているうちに――

このままじゃ、私もいずれ“ばあちゃんみたい”になるかもしれへん……
そんな風に思って、ちょっとドキッとしたんです。

だから、今は意識して“自分を励ます口癖”を使うようにしています。

「まだまだイケるやろ」
「私は大切な存在。誰にも、ましてや自分にも卑下するなんてもってのほか」
「せめて、自分との約束は守ろう」

そんな言葉を口にしながら、今のこのブログにも向き合っています。

私が知ってる、自分を励ます(素敵な言葉)

① 「今日はうまくいかなくても、明日は明日の風が吹く」

認知症介護の中で、思い通りにならない日が続いても、“明日”の自分にちょっと希望を残せる言葉。

② 「私の頑張りは、ちゃんと誰かの役に立ってる」

洗濯ひとつ、笑顔ひとつ。地味でも確かに、家の空気を作っている。それを忘れないでほしい。

③ 「今日は、自分を甘やかしてあげよう。いつも頑張ってるんだから」

真面目でがんばりすぎる人にこそ届けたい一言。

「今日はもう頑張らん」って言える日も大事。

④ 「時にはあきらめることも大事。昨日より少し進んだらそれで良い」

“完璧”を目指すより、“継続できる自分”を褒めたい。

止まりそうになった時に、自分にそっと言ってあげたい言葉です。

⑤ 「シワが増えても、歩くのが遅くなっても、歳を取ってもいいよ」

老いも、私の一部。

認知症になっても、優しい言葉だけは口にできる自分でいたいから、今からその“口癖”を育てておきたいんです。

まとめ:向き合うって、逃げることじゃなく“ほどよく距離をとること”

そう言ってても、良いんだけど……

正直、毎日そんなキレイごとばっかりでは済まんのです。

口癖を整えるのも、優しい言葉を意識するのも、
頭ではわかってる。うん、すごく大事なことやって思ってる。

でも、実際には――

ばあちゃんに同じこと100回言われたら、やっぱりムカッとしますし、「もうええ加減にして!」って、声を荒げた日もありました。

自分を励ます言葉、優しい言葉。

それを選べる日はいい。

でも、選べない日があるのも、“私”なんです。

だからこそ、できる日は素直に「えらい、私」って言ってあげたい。
できなかった日は、ふて寝でもいい。

それくらいの気持ちで、ちょうどいい。

私は、そう思いながら、ばあちゃんの認知症介護に向き合っています。

三段腹トメ子

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