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介護が楽になった理由|認知症の義母と距離を保つために意識していたこと

介護生活
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介護がつらくなる原因は、人それぞれだと思います。

「体力の問題、時間の問題、経済的な不安」

その中でも、介護する人とされる人が、同じ空間で長時間一緒にいることで起きる心の不快感や息苦しさについて、その原因と対策をまとめました。

私の場合、義母の愚痴を逃すために実家を利用しました。

そのほかに母親との「お味噌汁の冷めない距離」を意識しながら、介護と仕事を両立させていたA子さん。

あえて、親と同居せずに遠距離介護という選択をされた方の著書の紹介。

公的支援「ショートステイ」と介護保険外サービス「実費」を活用しながら自分の時間を確保していったSさんの話し。

介護がつらくなったとき、これから介護を考え始めるとき

この記事を思い出し、あなたに合った介護の形を考えるヒントにしてもらえたら幸いです。

介護において相手にイライラしたり、離れたいと感じたりするのには理由があります。

**「国際環境公衆衛生誌(IJERPH)2022年7月掲載の論文によると…

心理学の研究では、親密さを避けたいという愛着スタイルを持つ人が物理的に近い環境で介護を行うと、より強い苦痛を感じることが報告されています。
この知見は、「適切な物理的距離を保つこと」が、介護者のメンタルヘルスを守り、結果として共倒れを防ぐために不可欠であることが関係していそうです

介護を支えた2つの家の役割とは

エレベーターや、混んでいる電車の中にいると、なぜか居心地が悪くなることはありませんか。

それは、「これ以上は近づいてほしくない」と感じる自分の領域のせい

その広さは、人との関係によって変わり、親しい人には近くなり、そうでない人には自然と距離を取ろうとします。

在宅介護では、相手を思うあまり関わりすぎてしまい、気づかないうちに、その人の領域に踏み込んでしまうこともあります。

人には必要な距離感というものがある

SNSを見ていると、介護が必要な親が、人の世話になることを嫌がり、「自分でやるから大丈夫」と言い張る。
それなのに、「しんどい」「つらい」と、愚痴ばかり聞かされる。

大好きな親なのに、どうしようもなく腹が立って、イライラして、そんな自分に戸惑い、落ち込んでしまう。

こうした話を目にするたびに、実はこの気持ちのしんどさの背景には、「距離が近づき過ぎていること」も、一つの原因としてあるのではないか。

そんなふうに思うことがあります。

認知症の義母VSトメ子の場合

作者のトメ子さんが、認知症の義母さんを介護していた頃の話です。

それまで一緒に暮らしたことのなかった義母との、突然始まった認知症介護は、混乱と不安から始まりました。

やっとの思いで家に辿り着くも

着いた瞬間に、今までの会話も、ここまで来るまでの出来事も、綺麗さっぱり忘れて。

義母は、不安と混乱の中で、次第に強い疑心暗鬼に包まれていきました。

その日から

毎日繰り返す「帰らせてくれ」「姉に電話してくれ」「お前ら親に何してくれるんや!」

そんな時、同じマンション内にあった実家。

この、雨に濡れずに移動できて、エレベーターを降りたら、ひと息つける場所は、間違いなく、私に介護を続ける余裕を与えてくれていたのだと思います。


義母との介護記録『突然、始まった認知症の義母との暮らし』も併せて、どーぞ

友人A子さんvs母親の場合

「仕事と家事と介護」

友人のA子さんは、フルタイムパートで働いています。
家は塩屋の一戸建て。
いわゆる「お味噌汁の冷めない距離」に、母親の家もありました。

父親を亡くしてから、母親は外に出歩くことがぐっと減り、日常の支援は、ほぼA子さんが担うようになりました。

買い物、食事の準備、話し相手。母親にとって、A子さんは生活の中心になっていったのです。

私があるとき、

トメ子
トメ子

2つの家の食事を作ったり、家事をしたり、大変じゃないの?

と聞くと、A子さんは少し考えて、こんなふうに答えました。

「正直、大変なときもあるよ。でもね、全部一緒にやろうとしないようにしてる」

毎日行かない日を決めること。
今日は“顔を見に行くだけ”の日を作ること。
できない日は、無理をしないこと。

A子さんは、無意識のうちに
距離を詰めすぎない工夫をしていました。

完全に同居はしていない。
でも、完全に放っているわけでもない。

その関係が、仕事と家事と介護を、なんとか両立させている理由なのだと思います。

「2つの家」だけじゃない、空間を分ける考え方

ここまで、「2つの家」という環境が、介護にとって一つの支えになった例をお伝えしてきました。

けれど、介護に必要な距離感をつくる方法は、決してそれだけではありません。

同居しない、遠距離介護という考え方

最近では、「離れているからこそ続けられる介護」という考え方も、少しずつ知られるようになってきました。

いわゆる遠距離介護です。

私からは、

この遠距離介護について、柴田りえさんと工藤宏伸さんの経験から介護に必要な73ヒントが書かれた2冊紹介します。


1冊目は、俳優の 柴田理恵 さんの著書です。
柴田さんは、一人っ子として、富山に暮らすお母様の介護を、東京から支えてきました。

もう一冊は、13年にわたる自身の介護経験とその間に寄せられた介護者からの声から遠距離介護は最強の介護の形だと、本書では語られています。

今、住んでるマンションにも高齢で一人暮らしの方が増えました。

「娘は、東京で、仕事頑張ってる」

「息子は、埼玉で家買って、なかなか戻ってこないのよ」

そんなふうに話しながら、最後には決まって、「将来のことを思うと、不安になる」と口にされます。

子供達が、親の異変に気づくのは入院した時か、突然、認知症の症状が進んだ時。

そういう場合が、少なくありません。

だからこそ、何かあったときに「一緒に暮らす」以外の選択肢があることも、あらかじめ知っておいて損はないと思うのです。

遠距離介護に必要な交通機関|お得情報

遠距離介護に係る交通費は、残念ながら医療費控除の対象にはなりません。

そのため、移動にかかる費用をどう抑えるかは、介護を続けるうえで大切なポイントになります。

「交通機関によっては介護を理由に利用できる割引や、お得な制度を紹介します」

飛行機|介護向け割引制度

JAL『介護帰省割引』https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare/rule/pass/kaigo.html

ANA『介護割引情報登録』https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/fare/domestic/kt-pass/

※ 利用条件や登録方法は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。

JR|介護割引はないが、お得な選択肢はある

JRには「介護専用の割引制度」はありませんが、条件によっては交通費を抑えられるサービスがあります。

以下は、介護情報サイト『みんなの介護』でも紹介されている主な制度です。

  1. 駅ねっとトクだ値 https://www.eki-net.com/personal/top/index
  2. 大人の休日倶楽部
  3. エクスプレス予約 https://jr-central.co.jp/ex/point/smart-difference/
  4. e5489(いいごよやく) https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/

ショートステイなどを利用することで得られる距離感

在宅介護は、介護者にとって長期にわたって高い圧力がかかり続ける密閉された容器のようなものだと感じています。

そのまま圧力をかけ続ければ、いつか心や体が限界を迎え、爆発してしまうかもしれません。

その圧力を定期的に逃がす方法の一つが、ショートステイやロングステイといった介護サービスの利用です。


介護情報サイト『みんなの介護』でも、ショートステイのサービス内容が紹介されていました。

これらのサービスには、次のような役割があります。

  1. 介護者のメンタルヘルスと身体を守る。
  2. 「近すぎる距離」によるストレスを緩和する。
  3. 社会的・経済的活動の継続するための余白を作る。

このほか、ショートステイを組み込むことで、介護される側にとってみても次のステップに移行するための時間を確保できるという側面があります。

私の場合は、一緒に暮らし始めた義母は、

義母
義母

絶対にお泊まりはイヤ

と言っていました。

それでも、小規模多機能施設のデーサービス通う生活を約1年間続ける中で、ある日、ふと

義母
義母

お泊まり、行ってもいいよ

って言ってくれました。

そこから半年、ロングショートを利用し、最終的に特養の入所につながりました。

このように段階を踏んだことで、義母が施設での暮らしに慣れるスピードは、結果的に格段に早くなったと感じています。

自分の為の休息|介護保険外サービスという選択

介護を続けるためには、介護者自身が休む時間を、意識して確保することも大切です。

介護保険外サービス「イチロウ」の利用者さんの声の中に、そのことを強く感じさせられる事例がありました。


介護保険外サービス「イチロウ」の利用者さんの声より

Sさんは、配偶者様の2年8カ月に及ぶ在宅介護を通じて、「1人で介護を抱えるのは限界がある」と強く感じたそうです。

当初は、公的な介護保険を利用して訪問介護を受けていましたが、介護度や点数の関係で、支援は1回30分程度に限られていました。

それでは気持ちの余裕が持てず、常に時間に追われていたといいます。

そこでSさんは、介護保険外サービスという選択を取り入れました。

必要な時間を確保できるようになったことで、「安心して自分の時間を持てるようになった」
と話されています。

Sさんは、それ以外にも、次のような工夫を重ねていました。

  • ショートステイの定期的な利用: 月に一度、2泊3日のショートステイを取り入れました。これにより、在宅介護の合間にまとまった休息時間(月36時間程度)を作りました。
  • 施設入所の決断と再就職: 在宅介護に限界を感じたのち、最終的に奥様をサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ入所させました。

この事例から感じたのは、介護保険外サービスは「甘え」ではなく、介護を続けるための現実的な選択肢だということです。

まとめ

介護がつらくなる原因は、いくつかあると思います。

今回は、その中でも距離が近づき過ぎてしまうことが原因で起きてる

  • 物理的近接性(Physical Proximity): 物理的な距離の近さ
  • 回避型愛着スタイル(Attachment Avoidance): 自立を好み、親密さを避けようとする心理
  • 相互作用(Interaction): 「距離」と「性格」の2つが組み合わさることで、単体よりも大きな影響が出ること

介護において『離れたい』と感じるのは、決してあなたが冷たいからではありません。

研究でも、自立を好む人の心と、逃げ場のない近い距離がぶつかると、どうしても負担が膨らんでしまうという仕組みが解明されています。

これは性格のせいではない『心と環境の相性』の問題なのだと考えて、少し気持ちを楽にしてください

今回ご紹介したように

・2つの家という環境
・同居しない、遠距離介護という考え方
・ショートステイなどの介護保険サービス
・介護保険外サービスを活用して自分を休ませる時間を作ること

これらはすべて、介護を続けるために「距離を意識してつくる」工夫でした。

もし今、「大好きなはずなのに、イライラしてしまう」「このままではしんどい」
そう感じているなら、それはあなたが弱いからではなく、距離が近づき過ぎているサインなのかもしれません。

今までの話しが、介護されてる人じゃなく介護してる側のちょうど良い距離感を作る参考にして頂けたら幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

文章内で紹介しました
「介護保険外サービスイチロウ」
使える地域は限られていますが、専門スタッフによる自由度の高い介護サービスです。

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