84歳の母に排泄介助が必要になった時、部屋にポータブルトイレを置くことを決めました。
ですが、実際に使い始めると
ポータブルトイレのバケツを家のどこで洗えばいいのか悩みました。
- トイレ
- 洗面所
- お風呂
- ベランダ?
皆さんも、家族が生活する空間だからこそ、衛生面や臭いとか気になると思います。
この記事では、3LDKのマンションに住んでいる私が、どこでバケツを洗って清潔を保っているのか、そのための工夫や考え方。
そして、介護保険を利用して購入した体験談をまとめました。
最後まで読んでいただき、介護の参考にして貰えたら幸いです。
ポータブルトイレの置き場所から洗浄までの流れ
結論からいうと、洗面所とトイレでバケツを洗っています。
以前、リフォームした際に、大きめの洗面ボールに取り替えていたので、このサイズのバケツなら問題なく収まって
蛇口は、シャワーヘッドに取り替えていたのもよかったです。
ですが、ポータブルトイレを買ったとき、バケツをどこで洗うかよりも、本体をどこに置くのかを悩みました。
なぜなら、排泄⇨着替え⇨バケツの洗浄
この作業は、一日何度もやらないといけないし、それが何年続くかわからないからです。
介護を受ける人(母)の状態と部屋の環境

トメ子さんは、ポータブルトイレをどこに置いてるんですか?

私は、ベッドの頭側に設置して、押し入れの扉を外して手すりがわりに使ってるの
お母さんは、*立位保持ができるので手すりをつかまらせ
「そのままで!!」
ポータブルトイレには駒がついてるので、片手で引き寄せ排泄させます。
*立位保持(りついほじ)とは、文字通り「立った姿勢をそのままキープすること」です。
介護の世界では、何も支えがなくても立てる状態だけでなく、お母さんのように「手すりや壁にしっかりつかまって、姿勢を保てること」も立派な能力として評価されます。
参照:厚生労働省『第一群1-7歩行能力1-7歩行』

だけど、介護職の方達に聞くと、設置場所はベッドの足元に置くものだと

確かに、私もそう言われたわ
だけど……
親が、ポータブルトイレを必要とするということは、親は『排泄の介助』が必要な状態にあることが前提です。
私の親の部屋は約5.5畳の洋室です。

このスペースに、ベッド・ポータブルトイレ・車椅子を並べて置くと、どうしても介助をするスペースに余裕がなくなります。
そこで、スペースにゆとりのあった場所を置き場所に選びました。
それと、もう一つ、この場所を選んだのは排泄物の処理までの時間でした。
ポータブルトイレのバケツを持って部屋からトイレまで30秒

母の部屋の扉を開けると、すぐに洗面所、その横にトイレがあります。
ポータブルトイレは、その扉を開けた手前に置いています。

この動線のおかげで、後始末まで大きな移動なしに済ませられています
排泄が終わったら、まずバケツのフタを閉めます。
バケツは深さがあり取っ手も付いているので、運ぶときにこぼれる心配はほとんどありません。

汚れが目立たない「小」の時は、トイレにそのまま流し、洗面所でバケツに1Lほどの水をはって戻します。
「大」の時は、トイレ用の洗浄液をかけてブラシでこすり、トイレの中も同じようにこすって、1〜2回ゆすぎます。これで匂いはほとんど残りません。
特別な道具を揃えているわけではなく、家にあるトイレ用の洗浄液とブラシで十分対応できているのも、続けやすさにつながっていると思います。

その後の介護を考えたら、トメ子さんにとって、この場所が一番ベストな位置だったんですね

うん。だから、豆ちゃんには豆ちゃんが作業しやすい場所があると思う
一般論は一般論として介護に正解は無い。って私は思うの
ポータブルトイレを設置してから3ヶ月経って今
導入した頃の戸惑いを思えば、今ではすっかり日常の作業になりました。
ただ、慣れてきたからこそ見えてきたこともあります。
在宅介護「ついうっかり」があったとしても軽い気持ちで
トイレ介助の際は、その場ですぐにフタを閉めるようにしています。
それでも、その後に食事の準備をしたり、日々の家事に追われたりしていると、うっかりそのままにしてしまうことがあります。
フタを開けた時に

「あ〜あ」となることも
ですが、うっかりしてしまったこと自体を、自分で責めないようにしています。
それに、「大」の処理だけ手を抜かずにやっておけば、匂いの問題は大きくならずに済みます。
3ヶ月続けてきて分かったのは、完璧にやり続けることよりも、肝心なところだけ押さえてあとは自分を追い込まないことの方が、続けていく上で大事だと感じています。
ゆる〜く(笑)
排泄介助もあっけらかんの母だから

3ヶ月の間に感じた変化は、作業の手際だけではありません。
母が排泄の介助そのものを、あっけらかんと受け入れてくれていることに、私自身が助けられている部分が大きいと感じています。
排泄の介助は、本人にとって決して簡単に受け入れられるものではないはずです。
それでも母が

仕方ないでしょ
というくらいの軽さで構えてくれているおかげで、私も必要以上に身構えずに介助できています。
もちろん、同じようには受け止められない方もいると思いますし、それで悩んでいる方を否定するつもりはありません。
ただ、私にとっては母の受け止め方が、介護を続けていく上での大きな支えになっているのは確かです。
介護用に買ったポータブルトイレが必要じゃなくなった時は
私は、福祉用具はレンタルを利用するようにしています。
母の寝具をベッドに変える時も、迷わずレンタルベッドを介護保険を使って借りました。
《【体験談】要支援2でも介護ベッドは借りられた|母の福祉用具レンタルの記録》

じゃあ、ポータブルトイレもレンタルなの?
トメ子は首を振って

ポータブルトイレは買い取りしか選べなかったの

だけど、介護保険を使えるから担当のケアマネさんや地域包括センターで相談すると良いわよ
ポータブルトイレ『たため~る』を選んだ理由

私が選んだ『ウチヱの「たため~る」』は掃除が楽なプラスチック製です
あと、折りたためて自立出来て、座面の高さを調整できて
他にも
手すりは跳ね上げ式
後ろに駒がついていて移動が楽でした。
ポータブルトイレは買取になりますが、購入費に介護保険が使えます。
お母さんの介護負担割合は、1割負担だったので、定価の1割で購入できました(定価63,300円→自己負担6,330円)
ただし自己負担割合は所得や状況によって1〜3割と異なりますので、実際の金額はケアマネジャーや事業所に確認してみてください。

『ポータブルトイレの使い道は』介護だけじゃない
介護用に買ったポータブルトイレが、いつか必要なくなる頃が来る。

「私は、その時は処分するしかないかな」って思っていたけど

何か、使い道があるんですか?

調べてみたら、他にもいろいろ使い道があるみたいなの
私は、介護用にポータブルトイレを使っていますが、他にもいろんな用途で購入されてる方がいることに気づきました。
また、災害時には、とても役にたつアイテムになるんですね。
今は介護用に買ったポータブルトイレが必要じゃなくなった時、場所を取らないタイプなら、処分せずに部屋の片隅にしまって、災害時の備えにもなるかと思いました。
そこも『ウチヱの「たため~る」』を選んだポイントです。

ポータブルトイレのバケツがすぐに洗えない場合

私の親は、まだ自分で立ち上がってトイレするから、知らない間に汚物がそのままになってることも多いんだけど
その場合、どうしても汚れが取れにくくなったり、匂いがきつくなっちゃう
そんな方には、自動ラップ式のポータブルトイレもあります
ラジオから流れてきた『ラップポン』他
ある日、母の通院帰り、介護タクシーの中で「ラップポン」という自動ラップ式のポータブルトイレの広告が流れてきました
自動ラップユニットを搭載して排泄物を袋の中に密封するタイプ(中略)処理が完了すると椅子部分の下から排泄物が密封された袋が落ちるので拾って処分します。 (出典:ラップポン公式サイト「ポータブルトイレについて解説」)

だけど、仕組みが機械式な分、本体は重めで、価格も樹脂製のシンプルなものより高いなー
私が選んだポータブルトイレのバケツは
ポータブルトイレ本体の設置場所の選び方
ポータブルトイレ本体の設置場所は、一般的には「ベッドの足元」と言われます。
でも我が家はベッドの頭側にしました。
5.5畳にベッド・車椅子・ポータブルトイレを並べると、着替えの介助スペースが取れなかったからです。
今の置き場所を選んだポイントは
- トイレ介助のしやすさ
- 排泄物の処理までの動線

家の仕組みによって、置き場所も洗う場所も変わって当然です。
私が大切にしたのは、私自身の負担を減らすことでした
私が選んだバケツを洗う場所
私が選んだバケツを洗う場所は洗面所とトイレです。
リフォームのときに洗面ボールを大きめに、蛇口をシャワーヘッドに替えていたのが役立ちました。
「小」はトイレに流して洗面所で水をはるだけ、「大」は洗浄液とブラシで洗う。
特別な道具はいらず、家にあるもので十分です。
私がポータブルトイレを選ぶときのポイント3選
- 掃除が楽(プラスチック製で丸洗いできる)
- 省スペース(折りたためて自立する)
- 使わなくなっても無駄にならない(災害の備えになる)
「バケツをどこで洗おう?」から始まった介護でしたが、3ヶ月たった今は、すっかり我が家の日常になりました。
おまけ)大の排泄を失敗したときの対処法
尿の失敗は全然平気なんですが、便失禁の処理は本音を言うとやりたくなかった。
だけど、生きてる限り避けては通れない。
最後に、私が母親に行った便失禁の処理の仕方を紹介します。
ケアきょう【介護職のためのチャンネル】を参考にします。
便失禁の際に使った道具
用意したもの
動画で紹介されていたもの
- 使い捨て手袋(2枚重ね)
- 陰洗ボトル(500mlのペットボトルで代用)
- ティッシュとおしりふき
- おむつとパット
- 新聞紙
動画で紹介されていたもの以外に用意したもの
- 防水シート
- 新しいオムツ1枚(もったいないけど、500mlのペットボトルのお湯をしっかりキャッチしてくれます。
便失禁の際に行った介護手順
動画の手順をまとめました。
- 環境を整える: 介助者の腰に負担がかからないよう、ベッドを適切な高さに合わせます。道具は足元など動線に配慮して配置します。
- 声かけ: いきなり布団をめくらず、「オムツを替えますね」と一つ一つの動作の前に必ず声をかけます。これが「寄り添った介護」の基本です。
- 汚れを広げない工夫:
- お尻の下に新聞紙を敷きます。
- 横を向いてもらい、古いパットで軽く汚れを拭き取ってから、汚れを内側に折り込みます。
- 汚れが広がらないよう、古いパットは早めに抜いてしまいます。
【汚れが残りやすい場所(要注意!)】
- 鼠径部(足の付け根): 皮膚が重なっているので、少し引っ張りながら洗います。
- お尻・尾てい骨周り: 意外と広範囲に汚れが飛んでいます。
- 陰部: 女性はヒダの部分、男性は陰茎の皮が被っている部分。陰毛にも汚れが残りやすいです。

お母さんが、すぐに手を出そうとするので先に声掛けして2次被害が出ないよう注意しました

このとき、一番大変だったのはなんですか?

タイミングを間違うと、交換しようと開けた瞬間に……!!!

介護職でない限り、介護は何もかもが初めてで
手順も何もかも手探りでした
母は、急にトイレ介助が必要になり、立ち上がりも困難になって車椅子での生活に
持っていた介護保険は要支援だったので、再申請を出しました。
要介護4の認定が降りたのは、1ヶ月後
この間、一人で母を支えるのは過酷でした。
介護保険は、万人のために用意された素晴らしい仕組みです。
ですが、今回のような急な変化には間に合わないことがあります。
今回、介護保険と合わせて利用したのは介護保険外サービスの「イチロウ介護」
そのときの体験談は

