介護が必要な家族と一緒に「ちょっとそこまで」出かけたい時にも、車椅子では大変です。
そんな時にまず浮かぶのは、『介護タクシー』や『福祉タクシー』ではないでしょうか。
しかし、いざ使おうとすると、意外と知らない「介護のルール」という壁が……
例えば、どちらも「車椅子に乗ったまま移動できる」のは同じです。
厳密に言えば、介護保険の「通院等乗降介助」ができるのは介護タクシーです。
反対に福祉タクシーは道路運送法に基づく運送事業であり、基本は「移動」を目的としたサービス。
(実はこの呼び名、どちらも通称で、法律上の正式名称ではないというのもややこしいところなのですが……)
さらに、介護保険を使って利用するには、いくつもの厳しい条件があります。
- 目的の制限: 通院やリハビリ、役所の手続きなど「生活に不可欠な外出」に限られます。
- 対象者の制限: 公共交通機関を一人で使えない「要介護者」が対象で、要支援の方は原則受けられません。
- 利用のルール: ケアプランに基づき、事業者と契約して定期的に利用することが求められます。
- 人数の制限: これが一番の悩みどころ。基本は「本人だけ」で、同乗できても介助する家族1人までというケースがほとんどです。
この記事では、母の通院に付き添った際の実体験をもとに
「本当に介護タクシーは家族が同乗できないのか?」
という疑問に答え、意外と知られていなかった『料金の仕組み』について詳しくまとめました。
また、SNSよりトラベルヘルパkamiinaサイト
介護タクシー事業からトラベルヘルパーとして、結婚式から海外旅行まで付き添いまで可能にした事業者を紹介します。
最後までご覧いただき、あなたのご家族にとって最適な「介護タクシーの賢い使い方」を見つけるヒントにしてください。
意外と知らない介護タクシーの料金表
参照:【レバヴェル介護|介護タクシーとは】 【ハートベージナビ|介護タクシーを利用するには?】
気になる介護タクシーの料金の内訳は「運賃」+「介助料」+「器具レンタル料」の合算で決まります。
タクシー部分の料金は、運転席横のタクシーメーターで計算されて道路運送法で決められています。
その運賃に介助料金や機材のレンタル料金などが別途掛かってきます。
保険適用時: 「介助料」のみが保険対象(1〜3割負担)となり、1回100円〜300円程度です。運賃やレンタル料は実費です。

料金の内訳
1) 運賃(走った分)
- 距離制(○kmまでいくら)
- 時間制(30分いくら)
地域や会社で方式が違います。
2) 乗降介助料
- 車椅子への移乗
- 玄関先での立ち上がり介助
「人の手」が入る基本料金。
3) 室内介助料
- ベッドから車椅子へ
- 自宅内の移動
室内に入る場合に加算されることが多い。
4) 機材使用料
- 車椅子貸出
- リクライニング車椅子
- ストレッチャー
機材が重装備になるほど上がります。
5) 待機・付き添い料金
- 病院内での付き添い
- 会計待ちの時間
時間単位で加算。
6) 迎車・予約料など
- 迎車料金
- 早朝深夜割増
- 階段介助加算(人数追加)など
介護タクシーの運賃は法律によって決まっていますが、後者の介助料金が事業者ごとに違います。
地域によっても平均が変わるそうで、私が住んでる地域だと+2000円です。
こちら、母の入院で利用した『うさみみさん』の料金表になります。
この日の料金が¥10,900ー

また、お母さんの通院の帰りに利用したお隣の市にある介護タクシー「かめライフ」さんの料金表は、こちら
この日の料金が『¥9,600ー』

どちらも、同じ距離の送迎になります。
違いといえば、事業所の場所。
基本の介助料なんですが私の住んでる地域では、平均が+¥2,000ーで、隣町だと+¥1000ー。
他に+¥500円の地域もあるのだそう。(利用者の人数が多いから安くできる)
これが分かってるだけで、必要な料金を割り出せるんではないでしょうか。
補足:
介護保険が1割負担の場合、この介助料金が2000円でしたら200円で済みます。
それ以外は、介護保険を利用しても自費。
予約前に「走った分」の料金を知る!便利なシミュレーションサイト

介護タクシーの料金の仕組みがわかったところで、こんなサイトも見つけたから紹介するね

法律で決まっている「運賃」の部分を事前に把握できると、おおよその予算がわかるね
この「タクシーサイト」というサイトを使うと、乗車地と降車地を指定するだけで、タクシー料金の目安を簡単に計算することができます。
- 正確な運賃計算: 出発地と目的地を指定し、有料道路の利用有無も踏まえた料金シミュレーションが可能です。
- 地域別の詳細情報: 全国各地の運賃表や迎車料金を網羅しており、地域や会社ごとの差を簡単に比較できます。
- ルールの解説: 深夜割増や「スリップ制」といったタクシー独自の仕組みや疑問を、Q&A形式で学べます。
- 全国の会社検索: エリアや駅、空港などから、日本全国のタクシー会社を素早く探せます。
介護タクシー|車種でこれだけ違う「乗車人数」は
大事なので最初にお伝えしたいのが
「介護保険を利用する場合、通常同乗者は0人か、例外として家族の介助者1人まで」
ですが、福祉タクシーか介護保険外で利用すると制限が車種によって変わります。
それでは実際、何人まで乗車が可能なのでしょうか?
車椅子の方を除いて「あと何人」?
介護保険を利用しないで介護タクシーを利用した場合の、車種タイプで乗れる乗車人数は(要介護者を除く)下の表にまとめました。
乗車人数シミュレーション表
| 車種タイプ | 同乗できる人数(最大) | 特徴と乗り心地 |
| 軽自動車 | 1名 | 小回りがきき、料金も安め。 狭い路地でも安心ですが、 家族1人が限界。 |
| 普通乗用車(ミニバン) | 3名 | 乗り心地が良く、揺れも少ない。 |
| 大型車(ハイエース等) | 4〜5名 | 家族全員で移動が可能。ただし、後部座席(補助席)は少し揺れやすい。 |
*リクライニング椅子やストレッチャーを使用する場合は、これより乗車人数が少なくなります。
(情報提供:かめライフ「ミニバンだと2名は乗れます」)
賢く使い分けるポイント
- 1人で通院する場合: 費用を抑えられる「介護保険」がおすすめです(要介護1以上が条件)
- 家族みんなで外出したい場合: 介護保険のルール(原則同乗不可)に縛られない「自費利用」を選びましょう。
- 3名以上で同乗したい場合: 「うさみみ」さんのような大型車両を持つ事業者を指定して予約するのが確実です

事業者によって、車種によっても乗車可能人数は異なります。事前に確認することをお勧めします。
行きは『公共交通機関を利用』帰りは『介護タクシー』で
便利な介護タクシーですが、やはりネックが料金!
そこで私が考えたのが、公共交通機関と介護タクシーのハイブリッド利用です。
住んでいる地域にもよりますが
- 家から駅まで車椅子で行ける。
- 駅にエレベーターやスロープがあり、バリアフリーが進んでる。
この条件がそろえば、行きは電車を使うという方法があります。
電車のホームでよく聞く「車内対応」を利用すると、安全に乗り込むことができます。

その日は、母の通院に、帰りは介護タクシーを利用しました。
ですが、行きは主人にも手伝ってもらい、電車で病院へ向かうことに
駅員さんにお願いすると、
「次の次の電車なら、連絡取れます。それで良いですか?」
時間にゆとりを持って出かけたこともあり、十分それで予約時間に間に合いました。

次回は、事前に駅に連絡を入れておこうと思いました。
*電車代410円ー
電車と介護タクシーを組み合わせることで、通院にかかる費用を抑えることができました。
QA.介護タクシー事業者が教えてくれた問い合わせ3つ
SNSで現役の事業者さんが教えてくれた、利用者から聞かれるポイントを3つ教えてくれました。
やはり気になるのは概算料金
いちばん多い質問は、やはりこれ。
「だいたい、いくらかかりますか?」
- 内訳の確認: 『運賃+介助料+器具レンタル料』の合算になります。
- 保険適用の有無: 介護保険(通院等乗降介助)を使う場合、「介助料」のみが1〜3割負担となり、運賃やレンタル料は全額実費です。
- キャンセルのルール: 急な体調不良時にキャンセル料がかかるかどうかも、事前に聞いておくと安心です(事業者によっては当日でも無料の場合があります)
他にも、オプション料金も気になるところ
よくあるのが、階段介助・病院内付き添い介助・自宅玄関までお迎えこれらは別料金になることが多いです。
できれば、ホームページなどで事前に確認しておきたいところです。
介護者家族が何人乗れるかは聞いておきたい

家族が一緒に乗りたい場合は、定員の確認が必須!
- 定員の目安: 普通車(ミニバン)は4名まで、大型車(ハイエース等)は6名まで(いずれも車椅子の方を含む)が一般的です。
- 同乗者の制限: 介護保険を利用する場合、原則として家族の同乗は認められません。
家族も一緒に乗りたい場合は、自費(福祉タクシー)としての利用になります。
他にもリクライニング車椅子やストレッチャーの場合は、座席数が減ることもあります。
私は、最初に「車椅子の母と同乗者が2人、乗れますか?」と聞きました。
利用者の身体に合った車椅子やレンタル用品はあるの?
事業者ごとに、常備されてる福祉用具が違うので

身体の状態にあった車椅子が用意できるかも確認したいところですね。
「そうですね。トメ子さん!」

ええ、私のようにぎっくり腰にならないように
*父の介護で、車椅子の移乗解除の時、無理してぎっくり腰になった経験()から、車椅子選びも重要です。
普通の車椅子以外にもリクライニング車椅子・ストレッチャーなど。
状態にあった、車椅子を持ってるかも事業者選びの重要なポイントです。
その他
- 医療機器の有無: 酸素ボンベや吸引器などの医療機器が必要な方は、対応可能な機材が揃っているか事前に伝えましょう
- 機材のバリエーション: 一般的な車椅子のほか、リクライニング車椅子やストレッチャーが必要な場合、その事業者が保有しているか、またそれらが乗車できる車両(スロープやリフト付き)かを確認します。
信頼できる介護タクシー事業者の見つけ方
全ての事業者に基準があれば、安心なんだけど......まだ、事業自体新しいこともあって、持ってるスキルはまちまち。
たまたま、私が利用した介護タクシー事業者は、看護資格も持つしっかりした理念を持った方でした。
ですが、自費の福祉タクシーの場合は、運転手が介助の資格を持っているかどこまでの身体介助(着替えや移乗など)をお願いできるかを確認しておく方が安心です。
介護保険適用の介護タクシーを運行する事業所であれば、運転手は「介護職員初任者研修」以上の介護資格を持っていることが必須となっています。
できれば、

地域の事情に詳しいケアマネジャーに紹介してもらうのが一番安心です
トラベルヘルパー|介助の概念を超えて
今回、介護タクシーをテーマに書かせていただいて
その中で、ただ通院の移動で利用すだけじゃなく、福祉タクシーや介護保険外を利用することによって

孫たちの結婚式に看護資格のある運転手がお迎えから、お式のあいだの介助、送りまで一連して、いつも利用している介護タクシーの見知った人が寄り添ってくれる。
そのような介護タクシー事業者の方にもお会いしました。
また、SNSでトラベルヘルパーのkamiinaでは
生活支援を超えて、やりたいことを支援する形を実現しようと、車椅子でインド旅行に同行された動画がアップされていました。
トラベルヘルパーとは
トラベルヘルパーとは、高齢者や障がいのある方の旅行に同行し移動や食事・トイレ・入浴などの介助を行う専門スタッフのことです。
通院のための介護タクシーとは異なり、「旅」そのものを安全に楽しむためのサポートを目的としています。
原則として介護保険は利用できず、全額自費サービスになりますが、
・家族だけでは介助が不安な場合
・長距離移動や宿泊を伴う旅行
・体調変化に備えたいとき
などに心強い選択肢になります。
「旅行はもう無理」とあきらめる前に、こうした支援の形があることも知っておきたいですね。
介護旅行の専門家としてカミーナでは、サービスの対象・内容に制限を設けていません。
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