家族の休息を取るためにも、デイサービスは大切な介護サービスです。
ですが、親が行きたがらなかったら、無理に利用することは出来ないですね。

母の負担を考えて父にデイサービスに行くように言ったのに「行きたくない」って、家族の負担も考えて欲しいわ

豆子の気持ちもわかるけど、無理に言い過ぎると「年寄り扱いされた」と感じて、余計に嫌がることもあるのよ。

じゃあ、どうすればいいの?

親が嫌がるのには、きっと理由があると思うの。
まずは、その理由を知って、ケアマネさんと共有してみるといいわよ。
実は、私の母も、最初は「デイサービスはちょっと…」と言って、デイサービスには乗り気ではありませんでした。
それでも、担当のケアマネさんと一緒に母の気持ちに寄り添い、情報を共有していくことでリハビリ専門のデイケアに週1通うようになったんです。
この記事では、私の母の場合とデイサービスを勧める時に、家族ができることをまとめました。
※母が通っていたのは、正確には「デイケア(通所リハビリ)」です。この記事では、日帰りで通って、支援やリハビリを受けるサービスを、まとめて「デイサービス」と書きます。
デイサービスとデイケアは、目的が違うため、受けられるサービスの内容が異なります。詳しくは、担当のケアマネさんや、地域包括支援センターに、聞いてみてください。
▶︎参考:LIFULL介護「デイサービスとデイケアの違い比較」
【体験談】デイサービスを嫌がっていた母がデイケアに通うまで
母の介護申請を出して1ヶ月後、役所より「要支援2」の通知が来ました。
担当してもらったケアマネさんは、亡くなった父をみてくれていた方です。

介護保険が使えるようになって初めての面談の日
父が亡くなって、担当してもらっていたケアマネさんに母のこともお願いしました。
その方が、初回面談で来てくれたとき
母は、「デイサービスは、ちょっと…」と言って、乗り気ではありませんでした。
私も隣にいて

お母さん、介護保険が使えるようになったから、一回見学に行ったら
と言いましたが

う〜ん。やっぱりいいわ
それからしばらく時間が経って、母が足の痛みを訴えるようになりました。
私は、日常の生活で「歩かないから」なんじゃないかと思い、ケアマネさんに相談しました。
こうして、介護認定が下りた直後では、乗り気じゃなかったデイサービスでしたが、ケアマネさんに、勧めてもらい『リハビリ専門のデイケア』に週1通うようになったんです。
嫌がっていた母が受け入れた2つの理由
なぜ、母は嫌がっていたデイサービスを受け入れたのでしょうか?
私は、次の2つのことをやっていました。
- 日頃から、母の様子を見て、母の気持ちの変化に気づくこと
- 必要な情報をケアマネさんと共有していたこと
母が受け入れてくれた理由の一つは、普段の母との会話をケアマネさんと共有できていたことだったと思います。
私は、普段から、母との会話をケアマネさんに伝えていました。

お母さん、月に2回の健康体操に行ったら?

あんまり、人と話をするのが苦手なのよ。
上手にしゃべれないし
母は、昔はカラオケ教室に通ったり友人と旅行に行ったりしていたから社交的な人だと思っていたけど、歳をとって変わったのかと思いました。
そのことを、ケアマネさんに伝えていました。
家に来た、ケアマネさんが、提案してくれたのは、リハビリ専門のデイケア(通所リハビリ)でした。

お母さん、このデイサービスは、運動がメインです。話したくなければもくもくしてればいいのよ
私も

ここなら、いいんじゃないかな
母も

それなら、行ってもいいかもしれないわ

親が、デイサービスを嫌がっても焦らずに、親のタイミングも情報の共有も大切なんですね。
他にも、デイサービスを受け入れてもらうためのポイントがあるので一部紹介します。
嫌がる母にデイサービスを受け入れてもらうためのポイント
初めは「デイサービスはちょっと…」と乗り気じゃなかった母も、タイミングと声かけの仕方でデイケアなら通うようになってくれました。
他にも、デイサービスを嫌がる親に対してできることがあります。
【デイサービス・デイケア】どんなことをするところ?
デイサービスに行きたがらない大きな理由の一つに「何をされる場所なのかよく分からなくて不安」という心理があります。
実態が見えないと、「知らない場所に連れて行かれるのではないか」と警戒してしまうのも無理はありません。
まずは、デイサービスやデイケアがどんな場所なのか、本人に安心感を持ってもらえるよう具体的に伝えてあげましょう。
- デイサービス(通所介護) スタッフが自宅まで車で送迎してくれ、施設で食事や入浴のサポート、血圧測定などの健康チェックを受けられます。
また、体操や脳トレ、カラオケや季節のイベントなどのレクリエーションを楽しみながら、他の利用者や職員と交流して一日を過ごす場所です。 - デイケア(通所リハビリテーション) 医師や理学療法士・作業療法士などの医療専門職が配置されており、お身体の状態に合わせた本格的なリハビリを中心に受けられます。
デイサービス同様、食事や入浴などのケアも受けられます。
※サービスの内容は、事業所によって違います
まずは、本人の代わりに施設の日常を見学したり、ケアマネさんに聞いたりして親の興味のありそうな事業所さんを選ぶことが良いと思います。
【認知症の義母の場合】

義母の利用するデイサービスを、どこがいいのか、なかなか決められずにいた私。
最後の決め手になったのは、義母がいつも笑いながら話してくれた、海の思い出でした。
親御さんが、昔よく話していたことや、好きだったものを、思い出してみてください。
それが、事業所選びのヒントになるかもしれません。
※義母が利用したのは、小規模多機能型居宅介護の「通い」のサービスです。
デイサービスを嫌がる親の性格に合わせた声かけの方法
私は、介護を難しくしているものの一つは、人との関係だと思っています。
同じような声かけをしても、相手の性格によって、まったく違う結果になることがあります。
「介護のお悩み相談室」のサイトでは、「性格別|デイサービスに行かせる方法」として、親の性格を5つのタイプに分けて、アプローチの仕方と声かけの例を紹介していました。
- 頑固タイプ
- 人付き合いが苦手なタイプ
- 不安・心配性タイプ
- プライドが高いタイプ
- 無関心・消極的タイプ
私は、人の性格は、簡単には測れないと思います。
だけど、こういった性格判断のようなもので、親の性格の傾向を知って、声のかけ方を工夫することは、できるのではないでしょうか。
【人に頼る】ケアマネや近所の人の協力を得る
親を見ていて、なぜか家族の言うことより第三者の意見のほうをよく聞く。
近所の人、お医者さん、ケアマネさん。
普段、誠心誠意お世話をしているのは私なのに、どうして私の言うことは、聞いてくれないんだろう。

そんな気持ちになること、ありませんか?

あるある。
お母さん、お医者さんのいうことは絶対みたいなところあります
家族の言葉は、近すぎて、「心配」や「家族の都合」に聞こえてしまうことがあるのかもしれません。
だから、家族だけで説得しようとせず「まわりの人に頼ってみる」のも1つの方法です。
- ケアマネ:家族が悩んでいることや、親が苦手なことを伝えて、本人に話してもらう
- お医者さん:受診のときに、ケアマネや主治医に、間に入ってもらう方法もあります
- 顔なじみの人:デイサービスの利用者の中にいた同級生に、「遊びに来ないか」と誘われたことが、きっかけになった、という体験談もありました(認知症の人と家族の会のQ&Aより)
- ヘルパーさん:デイサービスを嫌がるのであれば、訪問介護の利用を考えてみてはいかがでしょうか?
介護でデイサービスを利用したいと思う理由は、介護者自身が「休息を取りたい」という目的があると思うんです。
それだったら、デイサービス以外の方法を知ってても良いんじゃ無いでしょうか?
こちらの記事は、私が母のために利用した訪問介護のことを書きました。
民間の介護保険外も、私が利用した実体験です。
《【訪問介護若いヘルパーが来ない】なら民間の介護保険外サービスも検討して》
家族会などに参加して情報を集める
親をデイサービスに行かせたい理由の一つに、介護する家族の休息があります。
ですが、本人が「行きたくない」と言っているのに無理強いすると、かえって意地になってしまうこともあります。
言いすぎて、家族の仲がぎくしゃくするのも、避けたいですよね。
ここからは、介護する家族同士で、つながることができる場所を紹介します。
私は「自分一人じゃない」と確認できる場所を持つことで救われています。
① 認知症の人と家族の会
認知症の人を介護する家族などが集まる、全国組織の団体です。
すべての都道府県に支部があり、家族同士が話せる「つどい」や、電話相談を行っています。
- 電話相談(本部):0120-294-456(土・日・祝日を除く毎日、10時〜15時)
- 固定電話から無料。
- 携帯電話・スマートフォンからは 050-5358-6578(通話料がかかります)
- LINEの通話機能でも、無料で相談できます。
※電話番号や受付日時、支部ごとの「つどい」の日程は、変わることがあります。利用する前に、公式サイトで確認してください。

認知症サポーター養成講座を知っていますか?

それってなんですか

認知症のことを正しく教えてもらえる講座よ

国の取り組みとして、全国の自治体などで開かれているの
小学校や中学校・金融機関など、様々な場所で講習が行われています。
▶︎全国の自治体事務局一覧(全国キャラバン・メイト連絡協議会HPより)
② 地域包括支援センター
介護の相談だけでなく、介護する家族の集まり(家族介護者のつどいや、介護者サロンなど)の情報も教えてもらえます。
厚生労働省の家族介護者支援マニュアルでも、介護する人の生活や人生を支えることが大切だとされ、地域包括支援センターがその中心になると書かれています。
※集まりの名前や開かれているかどうかは、地域によって違います。

確か、前にも介護のことで悩んだら最初に地域包括支援センターに行ったら良い。と教えてくれましたね

介護のことだけじゃなく、高齢者が安心して住み慣れた環境で暮らすための情報をくれたり、相談に乗ってくれる所なのよ
▶︎全国の地域包括支援センター一覧(安心介護紹介センターより)
③ SNS
私は、Threadsを使って同じ介護者家族とつながっています。
介護従事者からもお返事をいただくこともあり、母の足がむくんで靴が入らなくなった時も、多くの方から『介護シューズ』の情報いただきました。


購入されて、どうですか?

介護シューズって、なじみがなくて届くまでは不安だったの。

そうですよね。わりと金額も高いですからね

でも、甲が大きく開くから、介護する側も履かせやすくって。
気になっていたマジックテープも今も問題なく使えてて快適よ
良い面も多いSNSですが、不特定多数の人が利用してるので気をつけてることがあります

これは、私のSNSを利用するときのルールです
- 人の数だけ、正義があることを知っておく
- 自分のつぶやきに返ってきたものに、全部返す必要はない。合わない返事には、返さないと決めておく
- 送信する前に、一度確認する。(どこまで個人情報を流すのか。流さないのか。また、その先に読んでる方が不快になるようなことを書いていないかなど)
情報があふれる時代だからこそ、自分なりのルールを作って、上手に付き合っていくことが大切だと思います。

なんだか、使うの怖いわ

初めは、人の書き込みをみてるだけでも心が癒されることもあるから、自分のペースで、やっていくのが良いと思うよ
親がデイサービスを嫌がっている理由を知ろうとすること
私は、親でも、自分のことを知ろうとしてもらえたら嬉しいと思うんです。

子どもが、自分の「なぜ」を知ろうとしてくれたら、めっちゃ嬉しくて、泣いちゃうかもしれないわ

そうかもしれませんね。
親だって「理解されたい」って感じる気持ちは、一緒ですよね。
ここから、親のデイサービスを嫌がる理由をいくつか紹介します。
介護施設を運営する会社の記事では、例えば、こんな理由が挙げられていました。
- 知らない場所に行くのが不安。新しい環境に、なかなか慣れない
- 「自分には、まだ介護は必要ない」「年寄り扱いされたくない」
- 人と話すのが苦手。ほかの利用者さんとの関係が合わない
- レクリエーションに興味が持てない。入浴、特に異性のスタッフさんの介助が恥ずかしい
- 体調が悪かったり、体が痛かったりするのに、うまく伝えられない

でもね、親の嫌がってる理由をムリに知ろうとしなくても良いと思うの

え、まるっきし反対のことをいうのね

相手のあることだから、善意の気持ちで接してうまくいかない時もある。
そんな時、つい自分を後回しにして我慢しちゃうことってあるでしょう
理由を話してくれない親との向き合い方について、介護福祉士・ケアマネジャーの方の記事には、こう書かれていました。
理由がわからずに対処できない場合でも、否定したり怒ったり、迷惑そうな表情をみせないよう注意しましょう。そのことに傷つき、頑なに拒否したり、理由を話してくれなくなる可能性があります。
(出典:SOYOKAZE「デイサービスを嫌がる事でもう悩まない!」 執筆:渡邉祐貴さん/介護福祉士・介護支援専門員)

だけど…否定せずに話を聞くのって難しい

ほんと、私も仙人じゃないんだから腹も立つし悲しくもなる

その気持ちも大切にしたら良いと思う。
「親がデイサービスを嫌がる理由を知ろうとすることで、何か解決策が見つかったら」それくらいで良いんですよ。
【まとめ】嫌がる母にデイサービスに通ってもらうには

ここまで、母の体験と、デイサービスを嫌がる親に家族ができることを紹介してきました。
最後に、私が大切だと感じたことと、デイサービス以外の方法をまとめます。
無理に通わせるより「通いたい」と思ってもらう
嫌がっている母を、無理にデイサービスに通わせることはできない。

それが、私の実感です
まずは、本人に、少しでも「通いたい」と思ってもらうことが大事なのではないでしょうか
そのためには、普段の会話から「なぜ、デイサービスを嫌がっているのか」
その理由を知ることが必要だと考えています。
もしかしたら、その理由を家族ではなく、近所の人や友人に話しているのかもしれません。
広い視野を持って、状況に応じて、まわりの人に頼ることも大切です。
家族とケアマネさんの情報を合わせる
そして、信頼できるケアマネさんと、情報を共有しておくことも必要です。
家の中の様子や、親の普段の気持ちは、家族にしかわかりません。
反対に、介護の仕組みは、ケアマネさんがよく知っていますが、家族は知らないことがたくさんあります。
- 親の普段の様子や家庭の中のことは、家族しか知らない
- 介護サービスや仕組みのことはケアマネさんの方が、よく知っている
お互いの情報を合わせることで、はじめて、親に合った方法が見えてくるのだと思います。
私の母は、今、要介護4でほぼ全介助状態にあります。
信頼できるケアマネさんとこまめに情報を共有しておくことで、今の母に合ったきめ細やかな介護サービスを受けられています。
『デイサービス以外の方法』介護保険外サービス
最後に、私が介護で利用している介護保険以外のサービスを紹介して終わります。
- どうしても親がデイサービスに行ってくれない
- 短い時間の訪問介護だけじゃ、ちょっと心配
- 急な用事ができて、ヘルパーさんに来てほしい
私も、母の介護をしていて介護保険だけでは支えきれなくなった時期がありました。
そんなときに利用したのが、自費で頼める訪問介護の「イチロウ」です。
自費の訪問介護・通院付きサービスなら【イチロウ】実際に使ってみた体験談は、こちらにまとめています。


